CU部交流会 2012.02.26

横浜の白楽でCU部第11回交流会です。会場の都合で夕方まででしたが、楽しい時間を過ごせました。



フェーケライ Ferkelei
(説明 10分 プレイ時間 30分)
Ferkelei20120226.JPG「交易王」のもとになったゲームということで、持ち込んでみたゲームです。前回遊んだ時には、やはり「交易王」の方が洗練されて面白いと思ったのですが、今回はフェーケライも、これはこれで悩ましいのでは? と思うようになりました。手札制限があるので、あまり思い切った手は打てず、より他のプレイヤーの動向をうかがうようになります。またマイナス点になるスーパー豚をだれが持っているかという部分を推測するのも面白いです。大きな違いは基本点が序盤の1点から終盤の5点へと大きく変わることです。これにより終盤でどの色が出てくるのかを読み合うゲームとなりますが、もちろん序盤で少しは稼がないと追加の豚チップが購入できません。

今回は、自分は豚チップをまったく購入せずに最初の2枚だけで廻しており、他のプレイヤーとの一時的協力でかなり稼いだのですが、終盤では豚チップを4枚持ち、手広く色々な色で待っていた一味さんが2手番で45点ずつの計90点をもぎとって鮮やかな逆転勝ちです。交易王よりも面白さがわかりずらいとは思いますが、別の面白さがあり良いゲームです。また遊びたい。

結果:一味 166、自分 130、ヨツヤ 125、ミズキ 99



アウリガ(ぎょしゃ座) Auriga (オリオン Orion より)
(プレイ時間 5分)
Auriga20120226.JPG「オリオン」では一番簡単なゲームで、短時間のレースゲームです。他のゲームを遊ぶ前に、ローターの動きに慣れるための練習として遊ぶにはもってこいだと思います。

5x5のボードのうち、中央の縦3つのローターは動かせません(目印に赤いコマが乗っているローター)。その周囲を反時計回りに1周強するというレースゲームです。写真の最奥列の左2カ所のどちらかからスタートし、一周したあとに最奥から4列目(手前から3列目)でゴールとなります(写真では緑がゴールしたところです)。手番は3クリック(3回90度回転ができる)で、開始時はスタートプレイヤーは1クリック、次は2クリックというように、なっています。またオリオンの基本ルールに則り、自分のコマがあるローターしか回せません。またサイコロを振ってその数だけクリックすることもできます。サイコロは6の代わりに2が2面あるので平均は3未満ですが、ここぞという時には4や5を狙っていくのも悪くないでしょう。また1位のプレイヤーはサイコロを振らなくてはなりません。

自分を進めると同時に相手を押し戻したいのですが、なかなかうまくいきません。そんななか、一歩飛び出た自分がサイコロで5を連続で出して勝利。

結果:自分(勝利)、竹尾、JOSS、ヨツヤ



ヒドラ(うみへび座) Hydra (オリオン Orion より)
(プレイ時間 25分)
Hydra20120226.JPG「ヒドラ」には2人用、4人個人戦、4人ペア戦の3種類のルールが用意されていますが、今回遊んだのは4人の個人戦です。ボードの端から端までを自分のコマで繋ぐのが目的です。以前タナカマさんと遊んだ時にはルールが少し間違っており、やはり正しいルールの方が面白かったです。基本的には多人数アブストラクトなので根本的欠陥がありますが、それでも悪くないと思います。写真は自分の緑が繋がったところ。

結果:自分(勝利)、竹尾、JOSS、ヨツヤ



テトリス リンク Tetris Link
(説明 5分 プレイ時間 15-20分)
TetrisLink20120226.JPG80年代のビデオゲーム「テトリス」を元にしたゲームです。各自、自分の色の5種類のテトロミノ(正方形4つを繋ぎ合わせた形)を5個ずつ持ちます。手番にはサイコロを振り、出た目のテトロミノを上から実際に落とします。目的は自分のテトロミノ3個以上を辺で接するように繋げることです。3個以上繋がったグループはその個数だけ得点となります。また落としたテトロミノの下に空白を作ってしまうとペナルティとして空白のマス数だけ失点となります(ただし、どんなに大きな空白でも最大でマイナス2点まで)。よって一風変わった陣取りゲームと言えるでしょう。

なるべく他のプレイヤーに塞がれないようにボードの中央に塔を作るのが鉄則だと思います。もちろん次のプレイヤーの失点を誘うような置き方も考えなくてはなりません。6面サイコロのうち5面はそれぞれのテトロミノに対応していますが、1面はワイルドで好きなテトロミノを落とせます。人目を引くギミックと綺麗なコンポーネントもあり、3回連続で遊びました。スコアリングが少々地味で、差が付きずらいのが気になります。写真は自分(黄色)の三つの塔作戦です。

結果
1戦目:自分 8、JOSS 7、小松 6、東 -1
2戦目:自分 11、JOSS 9、ウサギ 9、小松 8
3戦目:カビ 9、自分 8、JOSS 5、小松 3



テーベの東 旧版 Jenseits von Theben
(プレイ時間 110分)
JenseitsVonTheben20120226.JPG主催のミズキさんが「テーベの東」が好きだということだったので、持ち込んでみました。大まかな点は新版と変わりませんが、場所と時間が指定される学会のルールはやはり面白いと思います。今回は学会が前半には1枚しか出ず、後半は学会ラッシュが起こりました(写真のボード脇の4枚の黄色いカードです)。自分はギリシャで思うように発掘がうまくいかず、学会でも散々な目に遭い、最後の2つの学会はあきらめて、ひたすら土くれを掘っていました。ミズキさんは序盤は発掘には目もくれず、ボーナスカードばかりを取る戦略。クレタでの効率の良い発掘で学会での得点も稼いでいきます。一味さんと小松さんは終盤のボーナスのために知識カードを得ていきますが、引き運のよいミズキさんには一歩及ばず。でも良い勝負でした。

時間の割には運の要素が高いのですが、テーマと雰囲気がよく好きなゲームです。これも暫く続けて遊びたいゲームですね。

結果:ミズキ 51、一味 47、小松 42、自分 40



キング ルイ King Lui
(説明 5分 プレイ時間 各15-20分)
KingLui20120226.JPGムーンのカードゲームでは割と面白かったという印象がある「キングルイ」を久し振りに遊びました。JOSSさん持ち込みのオランダ版の「Foodie」です。7種類15枚ずつの食べ物カードと5枚のエメラルドカードをよく混ぜて山札とします。目的は多くの食べ物を獲得することです。それぞれの種類で、王様が獲得した枚数と自分が獲得した枚数の積が得点となりますが、王様より多く獲得すると無礼者!ということで、0点になってしまいます。各ラウンドではプレイヤー人数の2倍を山札から表向きに公開します。手番は、1種類の食べ物カードすべてを取る、山札から1枚取る、場のエメラルドカードを使う、の3通りがあり、全員が1回ずつ手番を行ったところで残ったカードは王様のものになるわけです。これをカードが足らなくなるまで繰り返してゲーム終了です。

エメラルドカードは使うとゲームから除外され、使ったプレイヤーは王様が既に獲得した食べ物カードのうち任意の2枚を破棄できます。また誰も使わなかったエメラルドカードは場に残り、あとで誰かが使うことができます。

アイディアは面白いと思うのですが、どうもエメラルドカードのルールが好きになれませんでした。個人攻撃色が強く、プランニングの意欲を削ぎます。これで自分と王様が同数持っていたカードを取られると悲惨です。王様のカードを取るのではなく、自分の取った要らないカードを破棄できるというようにした方が良かったような気がします。またゲーム序盤には本当に何のとっかかりもないので、あらかじめ1枚ずつ配っておくなどした方が良かったのではないかと思います。あとゲーム終了はカードが足りなくなったときということなので、15枚全部が出てこないことも多くあります。最後は枚数が少なかったらすべて王様が獲得するとか、なんらかの良い方法があるように思えます。こうなってしまうのは、山札から1枚取れるルールがあるためなので、それを廃止して手札から1枚王様に献上するなどというようにするのはどうでしょうか。そうすれば、使用枚数は固定となるのであとは全体の枚数とラウンドごとに公開する枚数を調節すればすっきりします。ムーンらしくデザインに甘さが残るゲームだと思います。

結果
1戦目:自分 66、にし 60、JOSS 56、名人 55、小松 44
2戦目:にし 50、自分 46、JOSS 42、小松 40、名人 24



ハイパーロボット Rasende Roboter
最後にハイパーロボットを遊びました。ターゲット2つという自己流のバリアントを使ったので、だいたい15以上になります。久し振りでしたが、やはり早解きパズルの傑作だと思います。交流会のあとの飲み会でも少し遊びました。第2版では斜めの壁がありボードの壁の配置も易しくなっていますが、第3版はどうなのでしょうか?



また次回が楽しみな交流会です。ありがとうございました。

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