秋葉原水曜日の会 & JCDA 2011.03.02

この日の最大の目的は「コンテナ」を値付け制限の拡張入りルールで遊ぶことです。9時までたっぷり遊んだあとは、JCDA(日本チェッカードラフツ協会)の月例会にも参加しました。



コンテナ Container 拡張 第2の輸送 The Second Shipment
(プレイ時間 1時間30分)
Container-exp20110302.jpgコンテナの拡張「第2の輸送」には4つの拡張が付いてきます。そのうち、まだ遊んだことのない拡張の一つである「値付け制限」を試してみるのが、今回の大きな目的です。ゲーム開始時に各プレイヤーは、写真のように9枚の工場と倉庫の制限表のカードを受け取ります。これらはそれぞれ現在保有している工場(1-4)と倉庫(1-5)の数に対応していて、これらの数が増えるまでは、安い値段を付けることが出来ないという縛りを表しています。例えばゲーム開始時には工場と倉庫は1つずつですが、工場では2以上の値段でなければならず、かつ2の値段をつけられるコンテナは1つまで、さらに倉庫ではすべて4以上の値段でなければなりません。ゲーム的にはこれが9枚のカードになっている必要はなく、一覧表でも構わないのですが、まあカードの方が現状を示すにはわかり易いという面もあります。

コンテナ好きのユリチョフさんに誘われて、部屋の隅の方で雑談をしながら、のんびりとプレイしました。この値付け制限は、初めてコンテナをプレイするときにはある程度の指針にはなると思いますが、ダンピングなどが出来ずに自由度が下がるので、あまり良い拡張には思えませんでした。今回は10のコンテナを最多にしてしまうという初歩的な過ちを犯してしまい、ぼろ負けでした。なんとかコンテナの組み合わせを直そうと頑張ったのですが、その矢先にゲーム終了。でも楽しかったです。

結果:すぎやま 119、ユリチョフ 109、月斎 84、タナカマ 70、自分 60



ビブリオス Biblios
(プレイ時間 15分)
Biblios20110302.jpg最近、評判の良いビブリオス。客商売さんの持ち込みです。前半のカードドラフトと後半の競りという二重構成で、5種類のうちどれに勝負をかけるかという判断が難しくも悩ましいゲームです。客商売さんは競りでブラフをかけるなど、なかなか面白いプレイをされていました。相手にお金を使わせる為に、自分が持っている以上の額を言っても良いというのは初めて知りました。もちろん自分が競り落としてしまった場合は罰則があります。また価値の低い色のカードはみな競りで使ってしまうことが多い為に、数枚のこして取りにいくなどというプレイも感心しました。最後は接戦で、おりとさんと客商売さんがともに5点。持ち金がタイブレークとなり、見事に客商売さんが勝利を収めました。5種類あるのでやはり3人くらいが妥当なように思われます。

結果:客商売 5(5)、おりと 5(4)、自分 4
(括弧内はタイブレークの現金)



アールエコ R-Eco(アミーゴ版)
(プレイ時間 各20分)
R-Eco20110302.jpg国産カードゲームの傑作、アールエコがカードゲームの小箱で有名なアミーゴから暫く前に発売されました。アールエコファンとしては、去年の10月にエッセンで購入したのですが、プレイ機会がなく、今回がこのアミーゴ版の初プレイです。確かにカードを120枚入れる為に、カードが多少薄くなっていますが、工場カードが裏返すと得点カードになっていたり、その得点カードには銀色の細工が施してあったりと、なかなかの出来だと思います。何といっても、ゴミカードが88枚になったことで、シャッフルの回数がゲーム中に1回で済み、さらに4スートの揺らぎが大きくなってゲーム的にも面白くなり、評価するべきところだと思います。

客商売さんもおりとさんも未プレイだというので、出してみました。かなり好評で、2ゲーム続けて遊びました。客商売さんはプレイ直後に購入したとのことです。そう言うことを聞くと紹介した方としては嬉しいものがあります。

結果
1戦目:客商売 13、自分 9、おりと -1
2戦目:たかやま 13、自分 13、客商売 8、おりと 1



カエサル Caesar
(説明 5分 プレイ時間 各15-20分)
Caesar20110302.jpg久し振りに「古代ローマの新しいゲーム」では余り遊んだことがない「カエサル」を出してみました。4人プレイなので5つの中立コマがあるのですが、初期配置から、なるべく中立コマの隣になるようにとそれぞれのプレイヤーの思惑が繰り広げられます。1から9のどのカードをどの戦いで使うかが難しく。同数値だと相打ちという厳しさもあって、短時間で潔い良いゲームだと思います。面白かったので3回連続で遊んでしまいました。クニツィアにしては珍しくプレイヤーの脱落が起こるゲームなのですが、短時間なのでそれほど問題はないと思います。2ゲーム目では1人だけ生き残り単独17点。3ゲーム目では強者2人が最後に相打ちとなって、繰り上げ勝利でした。手軽ながら「ハンニバル対ローマ」を多人数で遊ぶような感じで、悪くないと思います。

結果
1戦目:自分 8、たかやま 5、おりと 4、不可思議 0
2戦目:自分 17、たかやま 0、おりと 0、不可思議 0
3戦目:自分 3、たかやま 2、おりと 0、不可思議 0



象のトランペット Trötofant
誘われてたら、いや誘われなくても遊んでしまう「象のトランペット」。巻き笛を使うという突拍子もないアイディアが素晴らしいです。今回は3ゲーム1セットですが、だれも点数を気にせずにただただゲームを楽しんでいました。きんどーさん、いつも遊ばせてくれて本当にありがとうございます。




バケツ消防士 Bucket Brigade
(説明 5分 プレイ時間2ディール15分)
BucketBrigade20110302.jpg最後に、余り時間がなかったので、会場に常備してあるバケツ消防士を遊びました。青のコマの底が欠けていてちゃんと立ちませんでしたが、プレイにはさほど支障はありません。「革命万歳」の元になったゲームで、ストレートにジレンマを感じられる良いゲームです。ゴールさせるともらえる6点がうまいバランスだと思うのですが、今回は2ディールともその6点を得てしまいました。時間切れで2ディールのみで終了となりましたが、特定の色を進めたいけど進めるにはカードを使わなくてはならないというジレンマの楽しさは感じて頂けたようです。

結果(2ディールのみ):自分 52、不可思議 47、黒馬童子 43、ささおやじ 26、たかやま 24



ドラフツ Draughts
(プレイ時間 各10-20分)
水曜日の会のあと、近くのJCDA主催のドラフツの会に1時間ほどお邪魔して、ドラフツを3ゲームほど遊びました。ドラフツ100と呼ばれている、10x10の国際ルールは、非常に魅力的なゲームです。いずれボードとコマが欲しいなあと思ってしまいます。用具さえ手に入れるのが困難なのが残念ですが、将来にはネスターゲームズあたりからスタイリッシュなものが出ないかと密かに期待しています。

結果(すべて10x10)
1戦目:自分(勝利)、もりもと(敗北)
2戦目:馬形進(勝利)、自分(敗北)
3戦目:馬形進(勝利)、自分(敗北)

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