なかよし村とゲームの木 2011.01.29

草場さんが主催する日本で最も古くまた現在でも最も先駆的なゲームサークル、なかよし村とゲームの木に遊びにいきました。以前訪れたのはかれこれ13年ほど前で、ドッペルコプフやバサリを遊んだ記憶があります。場所も目白のルノアールという喫茶店でした。思えば、なかよし村の2次会でカタンの開拓を遊んだのが自分のドイツゲームとの決定的な出会いだったのです。現在は目白の隣駅である高田馬場のブリッジセンターに場所を移していますが、1982年以来もう29年近く続いており、そのあいだ毎週1回、年50回というのは本当にすごいことです。ちなみにこの日は1460回目の例会で、第46回ブラックレディ大会でした。残念なことに写真を撮ることをすっかり忘れていたので、今回は文字だけです。



ブラックレディ(ハーツ) Black Lady / Hearts
ハーツはトリックテイクのハーツファミリー(トリックを取らないのを目的とする系統)のゲームで、様々なバリアントがあります。ウィンドウズにも付いてきたので遊んだことがある方も多いでしょう。トリックテイクを始めるには良いゲームだと思いますが、決して初心者向けというだけではなく、スキルもかなり必要なゲームです。アメリカでは非常に盛んなゲームで、大学時代は毎晩のように遊びました。自分が遊んでいたルールは以下の通りです。

人数:3-6人くらいまで
ウィドウ:無し。端数が出る場合はあらかじめ、クラブの2、ダイアの2などランクの低いカードを抜いておく。
交換:ラウンド開始時に3枚の手札を他のプレイヤーに渡す。ラウンドごとに左隣、右隣、2つ左隣、2つ右隣・・・というように渡す相手が変わり、最後は交換なし(ホールド)である。つまり人数分のラウンドで1サイクルとなり、以後これを繰り返す。
第1トリック:リードはクラブの2から。得点カード(ハートやスペードのQ)はプレイできない
ハートブロークン:ハートが場に出るか、手札が全てハートのとき以外にはハートでリードすることはできない。
得点札:ハートのAはマイナス5点、他のハートは1枚マイナス1点、スペードのQはマイナス13点(合計がマイナス30となり検算しやすい)。またダイアのJをプラス10点とする(失点ではなく唯一の得点札となる)というバリアントもある。
シュートザムーン:得点札(ダイアのJルールを採用している場合はそれも含む)を全て取ると、全失点分を他のプレイヤー全てが失点する。または自分だけ得点する。
終了条件:誰かが100点を越えるとゲームオーバー。だたし100点ちょうどを取ると0点に戻って続ける。

なかよし村では、独自のルールを設けており、大会などでは以下の「ブラックレディなかよし村ルール」で遊んでいます。

人数:4-5人(5人推奨)
ウィドウ:5人なら2枚、4人なら4枚で半数をオープンにし、ラストトリックの勝者が取る。
交換:常に右隣に3枚だが、まず2枚渡し、次に1枚渡すという2段階方式。
第1トリック:リードはディーラーの左隣から。カードに制限無し。
ハートブロークン:無し。ハートはいつでもリードできる。
得点札:ハートは1枚マイナス1点、スペードのQはマイナス13点の計マイナス26点。
シュートザムーン:無し。マイナス26点になるだけ。
終了条件:ディーラーを時計回りに替えながら、5人なら10ディール、4人なら8ディールの総失点で順位をつける。

自分が馴染んできたルールと、なかよし村ブラックレディルールの最も大きな違いは、シュートザムーン(失点カードの全取り)の有無です。最初シュートザムーンが無いと聞いたときには、正直言ってさび抜きのハーツのような気がしたのですが、遊んでみると、シュートザムーンは無い方がよいように思えてきました。何故かと言うと、ハーツではシュートザムーンがあまりにも簡単であることと、それを阻止する為に犠牲になったプレイヤーに何の恩恵も無いところです。ハートブロークンはあればハートのハイカードのシングルトンを処理できたりと、なかなか面白い部分もあると思うのですが、まあこれは無くても良いかも知れません。面白いと思ったのが交換方法です。2枚+1枚と2段階になっているのはすごく面白いと思いました。

到着して、まず練習で5人で1ゲーム(10ディール)、さらに本番では2ゲーム(20ディール)をメンバーを替えて行いました。1ゲーム目も2ゲーム目も第1ディールで大失点をやらかして、後で持ち直すというパターンでした。総合で7位を取り、入賞のチップと賞品のお菓子をもらいました。

結果:7位



碁 Go(ペア碁)
ブラックレディ大会のあと、何かを遊ぼうということになり、碁の強い方3人とペア碁を遊びました。ペア碁とは2対2でお互いのコミュニケーションなしに打つものです。自分のパートナーの意志を異なるところに打ってしまったりと、双方のチームにハプニングが続きましたが、結果はそれほど差が出ませんでした。こういう遊び方もあるのかと感心しました。ボードはエッセンで購入したネスターゲームズのものを使いました。実はこの日がこのボードを使った初めてのプレイです。

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