コングレス オブ ゲーマーズ 前編 2010.10.09

COG2010.jpgコングレスオブゲーマーズ Congress of Gamers はワシントンDC近辺を中心としたコンベンションで、近郊のメリーランド州ロックビルで行われます。今年で3年目で、一応トーナメントなどもありますが、おもに地元の他のゲーマーとの交流を深めるのが目的なので、トーナメントに参加したことはありません。毎年参加しており、今回で3回目。でも2日間通して参加したのは初めてです。朝の10時頃に到着予定でしたが、寝坊してしまい、同じく寝坊したチャーリーと待ち合わせて最寄りのロックビル駅からタクシーをシェアすることにしました(徒歩45分でバスもないので)。



交易王 海の英雄 Handelsfürsten: Herren der Meere
ボルチモアから来たというジョエルとシェロンが暇そうにしていたので、とりあえず誘って一緒にいくつかのゲームを遊びました。まずは交易王から。ルールも易しいし、キレのある良いゲームです。船を追加で1つ買っただけで、あとは何も買わないという戦法。ジョエルとシャロンはともにカード補充や交易品交換などを買っており、後半でかなり追いつかれましたが、3点差で勝利。ジョエルはかなり気に入ったようで、購入リストに入れたとのことです。

結果:自分 58、ジョエル 55、シェロン 49



フレッシュフィッシュ FrischFisch
(プレイ時間 35分)
FrischFisch20101009.jpg次に、結構久し振りのフレッシュフィッシュ。初めてのときは3人が最適だと思います。初めてだというのに、なかなか良い手を打ってくる2人。最終的には3人とも最大道路数オーバーのアウトレットを1つずつ持つというかなりカットスロートな展開でした。フリーゼと言えば自分は電力会社よりはこのゲームかなあ。

結果:自分 4、ジョエル 12、シェロン 17



エジツィア Egizia
(プレイ時間 110分)
Egizia20101009.jpgここでDCゲーマーズの面々が登場。まあ何もコンベンションで知り合いとばかり遊ばなくても良いのですが、アラムと会うのはすごく久し振りなので、一緒にエジツィアのテーブルに入れてもらいました。ティム以外は全員DCゲーマーズのメンバーで、ティムも彼女のヘザーがメンバーなのでよく一緒に遊びます。まあ気心が知れた仲間内と遊ぶのは良いものです。

置ける場所に制限のあるワーカープレイスメントゲーム。メインのアクションが3つあって、そのうちの最初が特殊カードを得るというもの。この特殊カードがある程度なければ勝つのは難しいのですが、かなりばらつきがあります。なんというか、天候のルールなども含めて、無駄な要素が多いゲームという印象が拭えません。この川下り式ワーカープレイスメントは悪く無いのですが、もうすこしすっきりしたものにして欲しかったです。ティムはこのゲームが好きで得意ならしく、ダントツで1位。自分は最下位でした。今回で2回目なのですが、以前のレポートを見たら1回目も最下位ですね。でも、再戦しようという闘志が湧かないゲームです。

結果:ティム 118、アラム 97、ラリー 84、自分 63



法廷 Tribunal (古代ローマの新しいゲームより)
(プレイ時間 45分)
Tribunal20101009.jpgここでローラのリクエストで法廷を遊ぶことになりました。今回は最大人数の7人ですが、7人だとどうしても裁判官にならないプレイヤーが出てくるのでちょっと不公平な気がします。5人がベストかもしれません。このゲームの楽しさはメンバーによるところが大きく、全員がカード構成などがちゃんとわかっていないと面白みが出ないかもしれません。今回はすべての被告人が無実になってしまいました。あまりお金を使わないようにしていたのですが、3位でした。初プレイのエリックが51も稼いでいたのは驚きです。荒削りですが好きなゲームなので時々は遊んでいきたいと思います。

結果:エリック 51、アンチュマン 46、自分 35、マーク 33、ラリー 32、ローラ 31、ヘザー 30



ペンギンパーティー Pingu-Party
(プレイ時間 25分)
Pingu-Party20101009.jpg他のテーブルでの友人を待つ為に短いゲームということでペンギンパーティーです。DCゲーマーズ首謀者のマークは初めてだとのこと。ダグHは異様に強く、5ディールのうち3回ほども全カードプレイ達成を成し遂げていました。

結果:ダグ 1、ヘザー 5、マーク 5、自分 5、ジョン 11



碁 Go
(プレイ時間 20分)
Go20101009.jpgこのコングレスオブゲーマーズでは碁のセットが置かれているテーブルがあり、9、13、19路盤とすべて揃っています。ペンギンパーティーが終わってもまだ時間調整が必要だったので、ヘザーに碁を教えることになりました。彼女はまったくの初めてだったので、もちろん9路盤。囲んだ空白が多い方が勝ちということと、完全に囲まれたら取れること、という最低限だけを教えて、眼(一眼、二眼)などはゲームが終わるまで教えませんでした。まあ半分解説しながらだったので、最後には1石差で負けてしまいました。面白いと言っていたので良かったです。次は13路盤かな。

結果:ヘザー 14、自分 13



カルタゴの貿易商たち Traders of Carthage
(プレイ時間 55分)
TradersOfCarthage20101009.jpgカルタゴの貿易商たちは、プロトタイプ版と初版(ヤポンブランド版)を何度も遊んだことがあり、思い出深いゲームです。Z-MAN版は持ってはいるのですが、実はまだ未プレイ。基本的なルールはヤポンブランド版と同じだと思います。会場のゲームライブラリーからティムが借りてきて遊ぶことになりました。場のカードを1枚ドラフトしてお金として手札に持つか、すべてを物品として購入するかのどちらかです。購入のたびに該当する色の船が最大2マス動き、この船がカルタゴまで進むと決算。そのときに海賊のマスにいる船は海賊に攻撃されたこととなり、数マス戻るほか、該当する色の物品をすべて捨てなくてはなりません。手札として持っているカードはお金なのですが、捨てる物品と同色のカードで海賊から守ることができます。他にもカードを予約したりできるなど、結構色々な要素があります。

一番ややこしいのが得点方法で、(その色のカードの中で最大の数値+名誉タイルの数)x カードの枚数 /5 (切り上げ)です。表にすると以下のようになります。ちょっとボーナンザみたいですね。
2:1、1、2、2、2
3:1、2、2、3、3
4:1、2、3、4、4
5:1、2、3、4、5
6:2、3、4、5、6
7:2、3、5、6、7
(最大数値+名誉タイル数:1枚、2枚、3枚、4枚、5枚)
つまり、2だけなら3枚、3が混じっているなら2枚か4枚を目指すと効率的なのです。

久し振りだったので、すっかり感覚を忘れていました。近いうちにまた遊びたいゲームです。

結果:ティム 16、スコット 16、自分 13、ヘザー 12



ケルトカード Keltis: Das Kartenspiel
(プレイ時間 20分)
KeltisDK20101009.jpg少しの空き時間ができたのでチャーリーにケルトカードを紹介することになりました。重複カード30枚を除いたバリアントです。長さ9の列を2列つくり、石を6つ集めて、これだけで30点。相手の妨害をどこまでするのか、石を集める為にどこまで相手の欲しいカードを出すのか、など、いつもながら悩ましいです。特に、このバリアントだと、どの石を取るにも該当するカードが(ワイルドを入れて)6枚ずつしかない為に条件は同じです。ちゃんと計画しないとうまく取れません。

結果:自分 34、チャーリー 27



倉庫の街 Die Speicherstadt
(説明 10分 プレイ時間 65分)
Schpeickerstadt.jpg最近のゲームではダントツの面白さ。5人プレイは初めてですが、非常に楽しむことができました。置かれたコマの数が値段になると言うシステムがやはり面白く、先手不利ともいえますが、先手持ち回りなのであまり問題がないと思います。先手なら、あまり人気がなさそうで(最大でもあと一人しか置かなそうなところ)2までなら払っても良いところに置くのが良いのですが、それぞれのプレイヤーの状態を把握するのもなかなか難しいです。今回は、最初に1と2の消防士を雇って消防士ではトップだったのですが、最後には消防士で最下位になっておりマイナス4点を食らいました。それでも蓄えが聞いたこともあって2位。みな僅差で非常に白熱したゲームでした。初プレイのアンチュマンも絶賛です。これは購入リスト入りですね。

結果:ラリー 19、自分 18、スティーブ 17、フィル 14、アンチュマン 13



カテリーナの陰謀 Die Verschwörung des Catilina (古代ローマの新しいゲームより)
(説明 5分 プレイ時間 35分)
Catiline20101009-1.jpgデデュースオアダイの作者であり、推理ゲームが大好きなラリーに一度は試してもらいたかったゲーム。古代ローマの新しいゲームのなかでは、割とマイナーな方だと思いますが、推理ゲームとしては非常に短時間で楽しむことができます。5スート各6枚のカードを6枚ずつ配り、残った6枚のカードの合計値を当てるのが目的です。ある数字かスートについて尋ねるのですが、1人に訊いて該当するカードをすべて見せてもらうか、または、全員に訊いて該当するカードを1枚見せてもらうかの2通りの質問方法があります。他のプレイヤーは枚数だけはわかるので、いかに他のプレイヤーに余分な情報を与えずに自分だけうまく情報を得ることができるかがこのゲームの肝です。

結果:自分 (合計13推測、勝利)、アンチュマン、スティーブ、ラリー



ここで時間となったので解散です。翌日分に続きます。

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