TGC 2003.11.17

毎週月曜日と木曜日に行われるTGCというゲームクラブに時々顔を出しています。少々前のレポートになりますが、記録が残っているのでいくつか書いてみることにしました。

まず、今回初めてプレイするチャイナタウン Chinatown 。アレアの大箱シリーズでは新作の氷河期以外でプレイしたことが無かったのはこれだけです。一般的にリオグランデ版が出ていないゲームはアメリカでは知名度が低いのですが、チャイナタウンも影が薄いですね。アレアのゲームでは他に、貴族の務め(もっともこれは昔アバロンヒルがアメリカ版を出していたので知名度はある)、ロイヤルターフ、七人の賢者、宝石商はリオグランデ版がありません。このチャイナタウンは交渉中心のゲームなので、モノポリーなど交渉ゲーム好きなアメリカでは受けが良いと思うのですが、どうしてリオグランデは英語版を出さなかったのでしょうか。ちょっと不思議です。

舞台はニューヨークのチャイナタウン。毎ラウンド、ランダムに与えられる土地に店を開いてお金を儲けます。土地も店も交渉によって他プレイヤーとの交換が自由なのでゲームの殆どはこの交渉を軸に動いていきます。交渉は非常に自由で、モノポリーの良いところだけをとったゲームという印象を受けました。自由交渉を基盤にしたゲームの一つの完成された形だと思います。ルールもシンプルで、アレアから出ているもうひとつの交渉ゲーム、ジェノバの商人よりこっちのほうが好みです。こういうゲームはやるメンバーによってかなり楽しさが分かれると思いますが、TGCは交渉ゲーム好きが多いので、この手のゲームをやるにはうってつけです。今回は5人プレイでアレックスが133で勝利。僕は107で2位でした。

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次にフレッシュフィッシュ FrischFisch 。一時相当はまったゲームです。今でも割りと定期的にプレイしますが、暫くやってなかったので感覚が鈍り、ぼろぼろに負けてしまいました。ゲームは4つの生活必需品(ガソリン、魚、原子力、ボードゲーム)のセンターとなるべく最短距離になるようにアウトレットを建てていくのですが、それらを結ぶ肝心の道路は間接的にしか建設できません。うまく自分のルートが短くなるような道路が出来るよう、様々な建物を建てていきます。今回は4人プレイでしたが、マイクがマイナス5点で勝利。僕は8点で同着ビリでした。何度やっても毎回展開が違うので、飽きることが無く良いゲームですね。

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ゲーム開始直後


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ゲーム終了時


最後にメンバーズオンリー Members Only をプレイ。古めのゲームですが、クニツィアの軽めのゲームの中では個人的にかなり気に入っているゲームです。あらかじめ配られた5スート(傘、新聞、紅茶、ビッグベン、帽子)のそれぞれのスートが全体で何枚のカードが出回っているかを当ていきそれによって得点を得ます。全体での枚数を当てるのでライアーズダイスとちょっと似てますが、もう少し複雑で戦略的です。手番には、任意のビッドをしたあと、必ず手札から2枚さらします。つまりゲームが進むにつれてカードの情報が少しずつ明らかになっていくのです。ビッドは「4枚以下」、「5枚以上」といった簡単なものから「1枚以下」、「8枚以上」といった難しいものまで色々とあり、当てたときの得点も1点から5点まであります。はずれると無得点で、その上にビッドしたコマは回収されてしまいます。よってなるべく確実なところをビッドしたいのですが、同じビッドは各ラウンド一度しか出来ず、カードの情報が確実になっていくころには既に他のプレイヤーにビッドされてしまうことが多いので、どのタイミングでどこにビッドするかが悩ましいです。また、カードの出方だけでなく、他のプレイヤーのビッドの仕方も大きな手がかりになります。各スートに2まいずつあるNo!カード(マイナス1枚として数える)と、ラウンドの終わりに1枚破棄できるルールが推理を適度に難しくしています。さらに、自分のビッド用のコマが1枚以下になると、今までに回収されたコマがすべて戻ってくるので2枚あるときはリスキーなビッドをするのですが、そういうときに限って中途半端に当たってしまうのが面白いですね。スート別に得点すること、最終的に4点以下のスートは数えないことなど細かいルールがよく出来ていて、それでいてルールは簡単なのでおすすめです。

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