自宅ゲーム会 2003.11.26

この前、Allgames4you から届いたインシュ Yinsh をプレイしてみました。ブルムによる、2人用アブストラクトゲームのギプフプロジェクト(ギプフ、タムスク、ゼヘツ、デュボン)の新作です。インシュはリリースされた順では5番目ですが、説明書と一緒についてきたギプフニュースによれば、将来的には6作目として扱う旨が書かれていました。これからリリースする6番目のゲームを5作目として扱うそうです。なんだか複雑ですが、理由はインシュはギプフ(第1作目)に似ているため、ギプフプロジェクトの合計6つのゲームのサイクルを考えた場合、一番最後に持ってくるほうがあっているからとのことでした。

インシュのボードはギプフに似ていますが、正六角形の部分はギプフよりひとまわり大きく、さらにその六角形の各辺を外側に広げた形になっています。ゲームの始めには、まず各自5個のリングを順番に置いていきます。その後、手番には自分のリングにマーカーを置いてリングを移動させます。リングは他のマーカーのあるますをいくつでも越えて移動できますが、他のマーカーを飛び越えた場合はすぐその先にリングを置かなくてはなりません。マーカーは表と裏でオセロのコマのように白黒になっており、飛び越されたマーカーはすべて裏返します。つまり、白と黒が逆になります。また、リングは他のリングを飛び越せないので、リング自体の配置が重要です。このようにして、マーカーを5個1列に自分の色で並べるとそのしるしにリングを1つ盤上から取り除いてスコアボード(写真の手前左側)に置かなければなりません。それと同時に5個のマーカーもストックに戻します。この辺りはギプフに似てますね。こうして先に合計3列作った方が勝ちです。

2回プレイしての感想ですが、なかなか面白いです。最初ルールを読んだときには毎回マーカーが裏返ってかなりカオスなゲームなのではと思ったのですが、それほどでもなく、むしろ展開は安定しています。これからしばらく定期的にプレイしてみたいゲームですね。リングにはマーカーを置ける場所、マーカーを裏返せる列、他のリングをブロックできる場所など様々な役割があるのでかなり頭を使います。リングの移動の制限が最初ちょっと分かりにくいのですが、慣れればきちんと考えられたルールだということが分かります。

それにしても、これだけ良く出来たアブストラクトを次から次へと出すのには驚きます。最終作が出た暁には6ゲームセットで売るのでしょうか?6ゲームセットのスペシャルエディションをかっこいいパッケージで出せば欲しくなるかもしれません。

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