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マクベスさんの評価
ユーザー評価:7点
プレイ数:9回
投稿者:
マクベス大佐
| 2011/03/06 23:04 | コメント(0) | トラックバック(0)
ゲームが前半と後半で大きく変わり、前半は選択取得(カードドラフト)で後半は競りになっている不思議なプレイ感のゲーム。
カードドラフトの部分(寄進フェイズ)は、手番プレイヤーが自分用のカードと競り用のカードに他人用のカードを分配するというやり方を取る。早い段階で自分用カードを確保すると後からめくれた良いカードを他人に分配するしかなくなってくるあたりは、なかなかシンプルで悩ましい。
後半用の競り用の山札を仕込むというのも面白く、後半の競りをある程度予測しながら競りに備えることもできる。
でも後半の競りはあまり捻りがなく、取ってつけたような感はある。カードドラフトのところの方が重要で、競りはそれに付随するようなものという感は拭えないように思う。
競りは普通のオークションで、それが延々続くので少々退屈。「ハイソサエティ」のようにマイナスカードを入札をして押し付けあうなど、何らかの工夫が欲しかったと思う。
基本はカードドラフトのカードのとり方でおおよその競りの方向性が決まってしまうので、消化試合的な流れになることは少なくないように思う。
お金の競りも悪くはないのだが、お金を競るには得点対象のカードを捨てる必要があり、それがまた他者のカードドラフトへの優位に割り込むのを難しくしている印象がある。
前半には文句はないが、後半の競りは少し物足りない風に感じます。
また価格操作のカードは取れば取るほど得点対象カードを取る機会や、お金を失ってしまうのであまり取らないのが良い。けれど取らないと勝てないあたりは少しは悩ましい。
でもあまり面白い要素だとは思いません。なぜなら、慣れてくるとどの程度取るのが良いのかという範囲を逸脱しない範囲でしか取らないと思うからです。いずれかの商品の価値を下げるところなど、直接攻撃的な色の強い要素があるのも少々厳しい目で見てしまう。
これらの要因により筆者の中ではまあまあの評価です。複雑なゲームをデザインしないと現代では珍しく扱われないが、その中ではよく頑張っている作品だと思う。欠点に感じるところは多いが短時間で収束する。テンポもまあ悪くないし筆者の特別苦手な要素がないのは欠点が多い割に評価が落ち込まないところだと思う。
どこかで遊ばせてもらえる機会があれば、遊ばせてもらおうかなぐらい。悪くはないゲーム。
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