ボードゲームレルムDDT 2017.08.17

エレメント Element
(プレイ時間 50分)
Element20170817.JPG「エレメント」は自分のコマの安全を確保しながら、相手のコマを囲んで手詰まりにするゲームです。Nすくみルールを利用しており、それぞれ直前の手番のプレイヤーが手詰まりになれば自分の勝利になります。このNすくみルールはネスターのアダプトイド、3人ヤバラス、などでも使われており、これからの多人数アブストラクトのトレンドなのかもしれません。

このゲームは見かけはアブストラクト色が強そうですが、かなりの引き運があります。手番には5アクションのうち好きなだけを自分のコマの移動に費やし、残りは袋からトークンを引きます。このトークンは4種類(炎、水、土、風)あって、それぞれ特殊ルールがあります。炎はそのグループの反対側にも燃え広がるし、水は列を成して移動します。土は2枚重ねられると山となってジャンプで跳び越えるのが不可能になり、風は自分のコマがジャンプできます。これらをうまく利用するのですが、何が来るかは完全に運なのです。中盤まではなかなか面白いのですが、最後はこの引き運にすべてがかかっています。完全情報にしたほうが良かったのではないでしょうか。

結果:シミーズ 勝利



ラ チッタ La Città
(説明 約20分 プレイ時間 約120分)
LaCitta20170817-1.JPG棚に置かれていた「ラチッタ」を遊びました。一味さんは初プレイ、シミーズさんと自分は昔遊んだことがあります。自分が遊んだのはもう覚えていないくらいの大昔なのですが、レポートが残っていました。(レポートはここ)。都市の成長と人口調節をテーマとしており、食料が足りるように調整しつつ自分の都市をより魅力的にするために都市を拡張していきます。6ラウンド制で各ラウンドの終わりにはより魅力的な隣接する都市に人は移動してしまうのです。

各ラウンドは5手番ずつあります。手番でカードの列からどれかを使おうにも、欲しくないカードばかりということが多過ぎるのは、以前遊んだときの記憶と同じでした。カードを流せるようにするなり、ここはなんらかのバリアントが必要です。膠着状態がこのゲームの最大の欠点です。

LaCitta20170817-2.JPGまた得点計算がゲーム終了だけというのもどうなのでしょうか。これだと途中人を引き寄せても最後には全く異なる様相になっているので意味がなく思えてしまいます。せめて中間の3ラウンド終了後や、あるいは各ラウンド後に得点計算をしても良いのではと思いました。

まさか「ラチッタ」をもう一度遊ぶ機会があるとは思いませんでしたが、昔のゲームだなあという感想です。人口移動のアイディアは好きなので、このあたりを軸にしたゲームが出ると良いのですが。もしかしたらもうあるのかもしれませんね。

結果:一味 26、シミーズ 15、自分 14

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