キノ宅ゲーム会 2014.09.22

頭脳絶好調 ジュニア Einfach Genial: Junior
(説明 10分 プレイ時間 各10−15分)
EinfachGenialJunior-Box.JPG頭脳絶好調の派生ゲームのひとつで2007年に出版された子供用のゲームです。ボードはヘックスグリッドからスクエアグリッドになり、また得点の入り方や手札などが大きく異なります。

ボードは10x10の正方形で2人のときは内側の8x8のみを使います。タイルはドミノタイル(1x2)で4色の組み合わせになっており、同色2つのダブルが4種各3枚、異色2つのシングルが6種各8枚で、計60枚です。ペンギンは2人では8匹、3−4人では14匹を使います。その他にプレイエイドとなるペンギンコマのアイスタイン教授が付いてきます。

あらかじめモノミノタイル(1x1)4枚を指定位置に置き、手札として1枚ずつを袋から引いてゲームスタートです。手番には手札の1枚のタイルを好きな場所に置くだけ、置いたタイルの周囲が置いたタイルの色に合致していたらその数だけタイルと同じ色の餌チップがもらえます。論理的には最大6チップもらえることになりますが、現実的には3チップが最大でしょう。アイスタイン教授のコマは置いたタイルの上に置き、どの色が得点になるかを確認するのに使います。餌チップが4色揃ったらペンギンをもらい、そこに餌チップを1つずつはめていきます。手番の終わりに袋からタイルを1枚補充します。これを繰り返し、ペンギンがすべて尽きたら、あるいはボードで置ける場所が無くなったら終了です。

EinfachGenialJunior-Components.JPGバリアントとして手札のタイルを2枚にすることができます。手番では1枚プレイしてから1枚補充するのですが、補充する前に今持っているタイルが不必要ならばそれも袋に戻してからあらためて2枚補充することができます。得点となるペンギンは2人では10匹、3−4人では16匹使います。

頭脳絶好調の元のゲームとの大きな違いはタイルが直線上に繋がっていても隣接するタイルだけしか得点にならないということ、そして絶好調宣言がないことです。毎手番1−3個の餌が手に入るだけなので、劇的な逆転が無く、かなり地味な展開になります。ボードがスクエアグリッドなのは悪くないかもしれません。手札2枚のバリアントの方が戦略的になるのは「インディゴ」と同じです。

コンポーネントではタイルが裏から透けてしまうという問題点がありますが、手札は1枚か2枚なのであまり問題にはならないのでしょう。

EinfachGenialJunior20140922.JPG2人が良いのではと思い、キノさんと2人で遊んでみました。バリアントの手札2枚です。途中以降は相手の必要な色をある程度ならブロックできますが、やはり5匹ずつになってしまい、タイブレークで勝利しました。ちょうどフォルテさんが来たので3人でもう一度遊び、今度は16匹を3人で取り合うので6匹取って勝利しました。悪くはないのですがスパイスの抜けた「頭脳絶好調」という印象が否めないゲームです。相手の色をブロックしていくなどもう少しやり込めば戦略があるのかもしれません。現時点ではスクエアグリッドのドミノタイルでの得点ゲームならば「トパーズ」の方が戦略的だと思います。

結果(括弧内はタイブレークの餌の数)
1戦目:自分 5(4)、キノ 5(2)
2戦目:自分 6(1)、キノ 5(4)、フォルテ 5(0)



シンコ Cinco
(説明 5分 プレイ時間 各10−35分)
Cinco20140922.JPGカードで指示された場所に自分のチップを置いて5連を作るゲームです。カードは1から90まであり、カードの数字より大きい数字のマス目に置くことができます。よって1のカードを使えばどこにでも置けるし90のカードでは90にしか置けません。また採用したバリアントで面白いのが置ける場所が無くなったカードはワイルドになるというものです。手番には1枚出すか1枚補充するかのシンプルなゲームです。

以前遊んだときにはパートナーシップ(ペア戦)でしたが、フォルテさんによれば個人戦の方が面白いとのこと。確かにぺアを組む意味はあまり無いのはシークエンスなどと同じです。ただ3人だと3種類のチップがボード上にあり、どちらかがとめられることも多いのでなかなか終わりません。1戦目は自分が欲を出してしまい、キノさんが勝ちましたが、2戦目は結局誰も5連を作れずにタイのまま終了となりました。ちょっと残念です。

結果
1戦目:キノ 勝利
2戦目:決着せず



空中庭園 Die Hängenden Gärten
(説明 20分 プレイ時間 35分)
HangendenGarten20140922.JPG2x3に区切られたカードを重ねて自分の空中庭園を広げていきます。カードは地面のマスと庭園が描かれたマスが組み合わさっており、庭園はその真下に地面か庭園(つまりカード)がないと置けないという縛りがあります。同種の庭園を広げて大きさが3以上になるとタイルがドラフトできます。ゲームの目的はこのタイルで種類によって集めたときの点数が異なります。

手番はカードをドラフトし、その結果新たに大きさが3以上の庭園ができたらタイルをドラフトする、というシンプルな流れです。庭園にはマーカーを置き、そこを拡張してもあらたにカードはドラフトできません。マーカーの数が少ないので新たにマーカーが必要なときは最も小さい庭園にアルマーカーを動かします。これを利用してマーカーをうまく動かして労せずに大きな庭園に変えたりできるのです。

庭園の大きさが6以上だとボーナスでタイルがもらえますが、今回はそれは一度もできませんでした。ソロプレイ感がかなり高いゲームですが、絡みがまったくないわけではありません。

結果:自分 67、キノ 65、フォルテ 64



タラット 三つのちから Talat
(プレイ時間 40分)
Talat20140922.JPGフォルテさん持参の3人用アブストラクトゲームです。2人用のボードを3枚それぞれの相手プレイヤーとの間に置くというかなり変わったシステムです。A、B、Cの3人だと、A対B、B対C、そしてC対Aという3枚のボードになるわけです。それぞれのボードに関わりはありません。

各自9個のコマを持っています。コマは高、中、低の3段階の高さで、それぞれ六角形、正方形、三角形の3種類があります。移動して相手のコマを取るときには自分の方が強くなければなりません。基本的には高い方が強く、同じ高さならば辺の数が多い方が強いのですが、高は低を取れず、また最弱の低三角形は最強の高六角形を取れるという例外ルールがあります。

これら9個のコマを1つずつ自分の側に配置して開始。動かすのは前方3マスのみですが、相手のコマを取るときだけは真横にも動けます。取ったコマと相手の側まで到達したコマについて得点がもらえます。

3人のアブストラクトは根本的な問題をはらんでいますが、このゲームは2人が結託すれば簡単に1人を潰せます。その辺りは目をつぶるとしても、ちょっとアブストラクトとしては今ひとつという感じがします。「ヌバ」と移動のルールが似ていますが、「ヌバ」は同数値でも取れること、そして「タラット」では真横にも取れることなど異なる部分も多いです。特に「タラット」ではお互いに取れないコマ同士になってしまうなどちょっと冗長感もあります。

本来はもうコマが取れなくなった時点で終了だったのですが、今回はすべて相手の側にすすめるまで続けたのでかなり結果は異なると思いますが、プレイ感覚はそれほど変わらないのでは、というのが3人の一致した意見でした。コマは格好が良いので、ちょっともったいないですね。

結果:フォルテ 38、キノ 38、自分 22



フィニート Finito
(説明 5分 プレイ時間 20分)
Finito20140922.JPGカードをドラフトし、各スートでもっとも多くの(同枚数でも良い)ハートを取ったプレイヤーがそのスートの数値を得点できるというゲームです。ややこしいのはドラフトのためだけのシンボルがあり、各カードに2つずつシンボルが描かれているというところです。

手番ではまず1枚補充し、そのあと手札から1枚場に出してそのカードのどちらかのシンボルを選びます。選んだシンボルが描かれているカードを場からすべて取れるのです。

シンボルは種類が多く、規則性がほとんどないので作戦が非常に立てづらいです。どうしてシンボルとスートを何らかの形で結びつけなかったのでしょうか。手軽なドラフトのゲームですが、ちょっといまひとつという気がしました。

結果:フォルテ 36、キノ 26、自分 25



ジェネシス Genesis
(プレイ時間 50分)
Genesis20140922.JPG久し振りに遊ぶ「チグリスユーフラテス・ダイスゲーム」とでも呼ぶべきジェネシスです。ダイスで置けるタイルが決まるのですが、それほど運要素は高く感じません。得点体系に慣れるまではプレイの指針が建てづらいのですが、各色での最大を狙わない限りは1枚2点が最も効率が良いということを覚えておくと良いと思います。

結果:キノ 49、自分 43、フォルテ 40



チャイナ China(日本マップ)
(プレイ時間 35分)
China20140922.JPGキノさんがギークからプリントアウトして作ったというチャイナの日本マップです。各エリアには戦国大名の名前がついており、フランスに当たる中部地方は織田でした。この織田ではフォルテさんが教会にあたる建物を街道沿いに置いていき、それに乗るように自分は枢機卿を置いていきました。最終的には枢機卿を8つ置ききってすべて得点したのが効いたのか勝利しました。久し振りに遊びましたが、「王と枢機卿/チャイナ」はやはり面白いですね。

結果:自分 51、キノ 45、フォルテ 43



ナインティーナイン Ninety-Nine
(プレイ時間 6ディール45分)
何かトリックテイクを遊ぼうということになり、トランプを使ったナインティーナインです。本来は9ディール戦なのですが、今回はその3分の2の6ディールとしました。ビッドに必要なカードは捨てなければカードだったりとビッドが難しくも悩ましいゲームです。今回は派手にデクレアを2回、そしてリヴィールを1回行いましたがすべて失敗し、案の定最下位に終わりました。まあ目標点(?)だった99点をとれたので満足です。

結果:フォルテ 200、キノ 175、自分 99



ゴールデン ホーン Golden Horn: Von Venedig nach Konstantinopel
(プレイ時間 30分)
GoldenHorn20140922.JPG最後はコロヴィーニの佳作と呼ばれている「ゴールデンホーン」です。ピックアップアンドデリバーですが、載せられる荷物や移動のルールがなかなかよくできています。終わりのタイミングを計るのも難しく、また5種6種と異なるキューブを集めるのもなかなか技術が要ります。3日続けてのゲーム会で疲れが頂点に達しており、ゲームに集中できなかったのが悔やまれます。次回は頑張るぞ。

結果:フォルテ 24、キノ 20、自分 11

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