Abstract Strategy Game Society 2014.06.21

KingsValleyLabyrinth20140621.JPG第1部のAbstract Strategy Game Societyでは「キングスバレーラビリンス」「猫の負け」「ポラリティ」「ツタンカーメン」「火星チェス」が紹介されました。自分は「ポラリティ」と「ツタンカーメン」を紹介しました。いつもよりも数が少ない代わりにじっくりと遊んだり検討ができて有益だったと思います。2時間の予定が超えていました。中島さんが紹介してくれた「火星チェス」を遊びました。



火星チェス Martian Chess
MartianChess20140621.JPG4人で遊ぶルーニーラボのアイスハウスというコマを使ったゲームで、チェスと言いながらあまりチェスっぽくありません。大中小の3種類のコマがあり、大はクイーンと同じ、中は縦横に1−2マス(途中で曲がれない)、小は斜めに1マスという動きです。それぞれ自分のコマが含まれている4x4が自分の領域で、その中にあるコマが常に自分の動かせるコマとなります。つまりコマに所有者はなく、そのコマの場所によって誰が動かせるかが決まるという斬新なシステムなのです。自分のコントロールにあるコマを動かして自分のコントロールにないコマ(つまり自分の4x4にいないコマ)を取ることができ、それが得点となります。大、中、小がそれぞれ3、2、1点です。誰かが自分の領域からコマをすべでなくすとゲーム終了です。

コマに色がついており、これがプレイアビリティを著しく損ねています。コマに所有権はないので、すべて同じ色の方が良いわけです。そんなわけでとまどいがありましたが、結構不思議な感覚で面白く遊べました。ただ終盤に勝っているプレイヤーを終わらせないためにぐだぐだになってしまい、協議終了となったのは残念です。この辺りのルールがもう少ししっかりとしていればと思います。




第2部のThe Game Partyは得点式で争います。川崎さんといくつかゲームを遊び、そのあと「ポラリティ」と「ヘックス」を遊びました。総合成績は2位でした。



ポラリティー Polarity
Polarity20140621.JPG自分が紹介したゲームのひとつで磁石を使ったゲームの中では非常に良くできていると思います。単なるギミックのゲームではなく磁力を使った陣取りになっているのが良いです。遊んでいる間に感覚を取り戻し、次々と所さんのスタックを自分のものにしていきます。すべてを自分のスタックにしてしまい途中終了で勝利となりました。

結果:自分 勝利、所 敗北



ヘックス Hex (11・14路盤)
Hex11-20140621.JPGコネクションゲームのパイオニアです。今回初めてネスターゲームズのデラックス版で遊んでみました。この第2部から第3部にかけて土井さんと2回遊び「ツタンカーメン」の前に中島さんと3回遊びました。2戦目を除いてすべて14路盤です。土井さんはあまり「ヘックス」を遊んだことがないと言いますが、あっという間に基本的な手筋を学んでしまい、2戦目(第3部の最初のゲーム)での11路盤では負けてしまいました。次回は14路盤で、それもパイルールが必要かもしれません。

今回感じたのは11路盤と14路盤ではやはり14路盤の方がずっと面白いということです。暫くは14路盤で遊びたいですね。

結果
1戦目(14路盤):自分 勝利、土井* 敗北
2戦目(11路盤):土井 勝利、自分* 敗北
3戦目(14路盤):自分 勝利、中島* 敗北
4戦目(14路盤):自分 勝利、中島* 敗北
5戦目(14路盤):自分 勝利、中島* 敗北



第3部はYet Another Game Partyで夕食を食べつつ色々なゲームを遊びました。キノさんが持参した「アッティカ」も遊ばれており好評だったようです。



アメーバ Amoeba
(プレイ時間 10分)
Amoeba20140621.JPG中島さんの代表作のひとつ「アメーバ」がついにネスターゲームズから出版されました。なかなか良い仕上がりの製品になっています。カーネルを自分の高い塔の上に積んでしまったためにあっという間に詰んでしまいました。難しいゲームですね。

結果:土井 勝利、自分 敗北



インフェクション Inphexion
インフェクションは先月発表されたなかなか独創的なコネクション系のゲームです。まだ色々と改良点がありそうということもあり、中島さんとあれやこれやで7回も遊んでしまいました。中立のコマがこれからどのようになるのかなど、目が離せません。




ツタンカーメン Tutanchamun (アミーゴ版)
(プレイ時間 各20−25分)
Tutanchamun20140621.JPG自分がこの日に紹介したゲームの2つ目で、第1部では経験のあるキノさんと自分を除いた6人で遊ばれていました。せっかくなのでと3人で2ゲームほど遊びました。3人では6人と明らかにプレイ感覚が異なり、またゴールのピラミッドに近い場所のアーティファクトは誰も取らなくなるなどかなりの駆け引きが生まれてきます。中島さんは最後のピラミッドに着いて待つ作戦でしたがうまくいかずに1手差で自分の勝利、2戦目はタイが少なくて得点が高かったためにピラミッドのちょっと前で中島さんの勝利となりました。多人数のセットコレクション、アブストラクトゲームとしてはかなり面白いと思います。

1戦目:自分 0、所 6、中島 9
2戦目:中島 0、自分 5、所 6



マナラス Manalath
(説明 分 プレイ時間 分)
前述した通り「ヘックス」の14路盤を中島さんと3回遊んだあとに、続けて「マナラス」を2回遊びました。奇妙なルールですが、色々と勝ち方があり、非常に面白いゲームだと思います。「ヤバラス」は「ヤバラス&ペンタラス」として売られていますが、「ペンタラス」は台形ボードの方が優れているし、このヘックスヘックスボードはむしろ「ヤバラス&マナラス」として売れば良いのではと思います。

3=1−2の形、そして1−3−1の形などが基本となります。大分慣れてきましたが、まだまだ研究の余地があるゲームです。

結果
1戦目:自分* 勝利、中島 敗北
2戦目:自分 勝利、中島* 敗北

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