ロール&ロール ステーション ゲーム会 2013.10.11

クレーム Claim
(説明 10分 プレイ時間 各25-40分)
Claim20131011.JPG「クレーム」は1999年にキャロリシュピールから出版された、知られざるアブストラクトゲームの1つです。かなり昔に1度だけ遊んだことがあり、なかなか面白いと思っていましたが、ようやく手に入れることができました。

8x8のボード64マスでの陣取りです。同心円状に中央4マスが4点、その周囲が3点、2点となっており、周囲のマスは1点です。ボードにはあらかじめ4つの中立のリザーブと呼ばれる動くマスがあります。手番には自分の棒をボードに加えるか、既に置かれた棒を動かすか、リザーブを動かすか、です。自分の棒は周囲からスライドさせていれるようになっており、他の棒や既に確定した領地を越えることはできません。既に置かれた棒を動かす場合にはスライドさせるか、90度回転ができます。リザーブを動かす場合は縦横に1マスで、プレイヤーの棒や領地があるところや他のリザーブと辺で接してしまうところには移動できません。

ボードの一部がプレイヤーの坊やリザーブで囲まれると誰の領地かを確定させます。ただしリザーブ1つにつき境界として使えるのは3辺までです。囲まれた領地は最も多く棒を置いているプレイヤーのものとなります。面白いことにそのご、境界はすべて中立の灰色の棒で置き換えられるのです。2つ以上の領地ができた場合は小さい方から(同じサイズなら手番プレイヤーが順番を決める)所有者を確定させます。なので小さい方を取らせて、境界線を中立にしてから大きい方をうまく取る、などという作戦が生まれるわけです。

かなり難易度の高いゲームで、最初はどうして良いかが難しいです。中央の得点の高い場所を取りにいくのですが、リザーブが邪魔になります。このリザーブをうまく動かすのがまた悩ましいところです。

最近では、アクロン、マーゴなどと同様に遊び応えのある2人用アブストラクトです。ボードが大きいので持ち運びしずらいのが難点です。

結果
1戦目:自分 59、キノ* 49
2戦目:キノ 61、自分* 37
3戦目:キノ* 54、自分 32



スプリット Splits
(プレイ時間 各10分)
Splits20131011.JPGキノさん持ち込みで久し振りに「スプリット」です。「オイそれはおれの魚だぜ」のバリアントのように一杯まで滑らなければならないのが面白いです。またスタックを自由に分割できるので、自由度は結構あります。難点は先手が強いということで、今回も2戦遊んで2回とも先手が勝ちました。パイルールを用いた方が良いかもしれません。

結果
1戦目:自分* 勝利、キノ 敗北
2戦目:キノ* 勝利、自分 敗北



アイザック Isaac
(説明 10分 プレイ時間 各15分)
Isaac20131011.JPG「アイザック」はボードとスコアチャートを共有するという変わったゲームです。プレイヤーは長さが3、4、5、6、7の棒を数本ずつ持ちます。それぞれの棒は1、2、3、4、6点という価値があります。ゲームの前半は交互に1つずつ自分の棒を配置していきます。置く場所などは自由なのですが、タイミングを間違えると高得点の棒を置けなくなってしまいます。2人とも置けなくなったら配置は終了です。後半は置いた自分の棒を取り除いていきます。取り除く棒は緩い昇順(直前と同じかより大きい)でなければなりません。取った棒の方向にある棒の数(相手と自分の両方)と棒の価値の積がが得点になります。得点をしめすスコアマーカーはボード上にあり、所有者に関わらずスコアマーカーが自分の棒の方向にあれば、得点が倍になります(両方あれば4倍)。

大きい棒を早く取り除きたいのですが、そうすると手詰まりになってしまうのが難しいところです。スコアマーカーの位置は得点を意図的に下げることで多少調節できるものの偶発的な感じがして、なんかクランキーなシステムだと思いました。以前もこのゲームを一度だけ遊んだことがあるのですが、そのときと同様の感想です。またネスターゲームズにしてはルールに曖昧な点が多いため、もしかしたら少し間違いがあるかもしれません。ルールの例なども特殊すぎて役に立たないのです。文章も幾つにも意味が取れるという感じで、判断がしずらいです。

結果
1戦目:自分 72、キノ* 65
2戦目:キノ 97、自分* 95



ファンデーション Foundations
(説明 5分 プレイ時間 各10分)
Foundations20131011.JPGアイザックには、アイザックのコンポーネントを使って遊べるゲームのルールが2つ付属しています。ひとつは「ファンデーション」でもうひとつは「ハリ」です。

「ファンデーション」は3D要素を持つゲームです。自分の棒を緩い昇順で配置していかなければならず、配置できない場合に限り1つ上の段に置くようになります。その場合は両端が自分の異なる棒でなければなりません。残った棒がマイナスになるので、なるべく残さないようにします。また同点なら(例えば2人とも使い切って0点ならば)一番上の段で得点が少ないプレイヤーの勝利となります。今回は2、3戦目がこのケースで、いずれにせよ先手プレイヤーがすべて勝っていました。

悪くはないのですが、少々ありきたりという気がします。これならばもっとシンプルにジレンマを出した「ステッペ」の方が面白いです。

結果
1戦目:キノ* 0、自分 3
2戦目:自分* 0、キノ 0
3戦目:キノ* 0、自分 0



ハリ Hari
(プレイ時間 各5分)
Hari20131011.JPG「ハリ」は「アイザック」のコンポーネントで遊べるもう1つのゲームです。これもやはり緩い昇順で配置していかなければなりません。ただし配置前に自分の棒をスライドさせて動かすことができます。そのとき置ける棒の得点は最低でも動かした棒の得点合計以上でなくてはなりません。どちらも置けなくなったとき、多くの得点をボード上においているプレイヤーの勝利です。

ある意味で「アイザック」や「ファンデーション」よりもゲームらしいという印象でしたが、思ったよりもスライドのメカニクスが機能していないという気もします。昇順ルールなので思い切ったことができないのです。何度かやって慣れれば勝負所が分かるのかもしれません。

結果
1戦目:キノ* 23、自分 12
2戦目:自分* 26、キノ 19

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