ロール&ロール ステーション ゲーム会 2013.06.03

エパミノンダス Epaminondas
(プレイ時間 各15-20分)
Epaminondas20130603.JPGロバートアボットが1975年に発表したゲームです。名前は知っていましたが、遊ぶのは初めてです。目的は相手の列まで自分のコマを到達させること。自分の手番の始めに自分がより多くのコマを到達させていれば勝利となります。

14x10という大きめのボードにそれぞれ28個のコマを自分の側2列に並べてスタート。手番にはファランクス(縦横斜めのコマの列)をそのファランクスを構成するコマ数以内で動かせます。それぞれのコマは4つのファランクスに属することになります。自分と相手のファランクスが直線上にあり、自分のファランクスの方が大きければ、相手のファランクスの先端に到達することで相手のファランクスを除去できます。

方向によって強さが変わると言うのが「アバロン」らしいですが、「アバロン」は少し慣れると必ず膠着してしまうのに対し、「エパミノンダス」はすっきりしているとおもいます。序盤に縦4のファランクスを2つ作る戦略が有効かなあと思います。

結果:キノ 1、自分 1



ロット Lot
(プレイ時間 各5-10分)
Lot20130603.JPGネスター自身がプロデュースした3目並べです。ロット Lot は Line Of Three または Lots Of Turns の略だそうですが、説明書には随所に Lay Out a Thing, Look Over That, Level Of Tower, Line's Owner Triumphs などと頭文字がLOTの表現が使われています。

目的は2層になった自分のコマで縦横斜めの3目を作ることです。手番には空きマスにコマを1つ置きます。そのとき1層の自分のコマで縦横斜めの3目ができたらどれか1つを2層にし、残りの2マスは除去します。つまりボードに新たに空きマスが生まれるのがこのゲームの面白いところなのです。2重になった3目並べといった感じで、N目並べの系統ではなかなか面白いと思います。

結果:自分 2、キノ 0



ミックスツアー Mixtour
(プレイ時間 20分)
SdJノミネートのミックスツアーです。コンポーネントを代用して遊びましたので写真は無しです。目的は自分のコマが一番上になっている5層のスタックを1つ作ることです。手番にはあらたにコマを置くか、既に置かれたコマを移動するかのどちらかで、変わっているのが異動先はスタックでなければならず、異動先のスタックのコマ数が移動距離と合致していなければならないところです。今回はルールにミスがあり、移動できるのはスタックの上からで、横から見た時ある色が他の色に挟まれてては駄目としていましたが、そういう制限は無いみたいです。今度正しいルールで遊んでみたいです。

結果:自分 1、キノ 0



ノッカノッカ Nocca Nocca
(プレイ時間 各5-10分)
NoccaNocca20130603.JPGシンプルな到達系のアブストラクトゲームで、2013年春のゲームマーケットで販売されていたようです。ノッカリーナとノッカッテミールが奪った現金を独り占めするために決闘する当筋書きです。目的は相手側の列のさらに奥に自分のコマを先に到達させることです。説明書がすべて絵だけで文字が無いと言うのが斬新です。絵の説明書からルールを解読するに、コマは8方向に1歩だけ動く(チェスや将棋のキングや王と同じ)、他のコマの上に乗れる。重ねられるのは3つまで。ということだ。絵に描かれていないこと(例えば手番には1つしかコマを動かせないなど)はゲームの常識的な範囲で考えました。やはり細かいルールも明文化されていた方が良いと思います。

最初はこれでゲームになるのかなあと思っていましたが、相手のコマを押さえつつというのが良くできていて、3回遊んでしまいました。また遊んでみたいです。

結果:キノ 2、自分 1



アヒルの餌 Feed the Ducks
(プレイ時間 20分)
FeedTheDucks20130603.JPG池の周りにいるアヒルを餌によって集めるというゲームです。ゲーム開始時にはランダムに池の周りにアヒルを置きます。手番には池のどこかにパン屑を置きます。すると6方向に居るアヒルはすべてパン屑の隣りまで寄ってきます。これを繰り返し、自分のアヒルをすべてひとかたまりにしたら勝利です。なおパン屑は直前のパン屑の直線上の位置には置けません。

暫く遊んだのですが、どうもゲームが終わらないという気がして途中で止めました。あとでギークを読んでみると、大体20手くらいで終わるケースが殆どだとのことです。もう一度試してみたいと思います。




羊と犬と狼 Sheep, Dogs and Wolves
(プレイ時間 20分)
SheepDogsAndWolves20130603.JPG23枚の1x3のタイルを使ったゲームです。タイルはどれも同じ構成で、真ん中に犬、両端が羊と狼になっています。先手プレイヤーが羊、後手が狼になり、場に1枚置いた状態からゲームを初めて、交互に辺が隣接するように置いていきます。狼は隣接する羊をすべて食べてしまいますが、犬に2匹以上隣接した狼は犬に追い払われて羊を食べられません。11手ずつですべてのタイルを置いたら残った羊の数が羊プレイヤーの得点となります。そして今度は先手後手を交代して遊ぶと言うわけです。

手軽な完全情報のタイル置きですが、それなりに遊べます。狼は最初から犬の隣りなので、もう1匹の犬と隣りになるだけで簡単に殺されてしまいます。最後の手番は狼側なので、羊プレイヤーは狼で羊を3匹食べられるような場所を作らないことも大切です。

結果:キノ 13、自分 12



ブルームーン Blue Moon
(説明 分 プレイ時間 各35-65分)
BlueMoon20130603.JPG前回に引き続き同種族の対決です。今回はホアックス、キンド、そして前回ルールの見落としがあったフリットの3戦を遊びました。

ホアックス戦は同族でも問題なく面白かったです。カードのバランス的にも良いのではないでしょうか? Hoax10のキャラクター「もしあなたが撤退したら、私はドラゴンを1匹追加で引き寄せる」を6枚とあわせてドラゴンを一気に3匹獲得というのをお互いに狙っていたみたいですが、このキャラクターが2-2とあまり数値が高くないためカードの巡りが良くないと難しいみたいです。今回は一度も成功しませんでした。

キンド戦もなかなか面白いのですが、Khind03/04のキャラクター「あなたのブースター/サポートカードに書かれた奇数/偶数の攻撃値はすべて0になる」キンドに該当するカードが無いので無意味です。Khind27のサポート「あなたの特殊能力テキストはフリット族のキャラクターカードを除きすべて無視される」の使い方が大切で、この使い方で勝負が決まってしまう危うさがありました。

フリット戦は前回のやり直しです。回収アイコンを持つキャラクターを出すと、回収アイコンを持つキャラクターが回収できなくなるというルールがあり、回収アイコンを持つキャラクターは殆どフリット族(あとホアックスに1枚だけある)なのでこのルールを気にしたことはありませんでした。フリット対フリットではこのルールは非常に重要で回収させないために回収アイコン付きキャラクターを出すということになります。また、0-0のカードが多く(Flit12, Flit13 など)、それらの特殊能力テキストはフリット族には通用しないため、これらは単なる邪魔カードになります。戦いの始めに攻撃値0で始めたり、またカードの巡りが良ければ Flit30のリーダーシップ「今、私はキャラクターカード3枚を捨てて、ドラゴンを1匹引き寄せることができる」に使うという手もあります。

結果
1戦目:自分(ホアックス) 7、キノ(ホアックス) 3
2戦目:自分(キンド) 6、キノ(キンド) 0
3戦目:キノ(フリット) 6、自分(フリット) 4



スーザン Susan
(プレイ時間 5分)
Susan20130603.JPG「スーザン」は変わったアブストラクトゲームです。1辺5ヘックスの六角形のヘックスボード(61ヘックス)でプレイします。ボードは空の状態から始め、手番には自分のコマを空いているヘックスに1つ置くか、既に置かれた自分のコマを隣りの空きヘックスに動かすだけです。目的は相手のコマ1つを完全に取り囲むことです。ここで囲むコマは自分のでも相手のでも構いません(ここが囲碁との大きな違いです)。ボードの中央なら6つのコマで、辺なら4つ、頂点なら3つで囲まれます。重要なのは自分のコマが囲われるような手は(たとえそれで相手を囲めても)打てないというところです。例えばひとつだけ穴があいたヘックスには誰も打てないということです。また頂点から1つ入ったヘックスは相手から取られることがないので重要です。

製品版の無いパブリックドメインのゲームなのですが、「ヤバラス」とサイズが同じなので流用して遊べます。自分はこれで3回目ですが、不思議な感覚のアブストラクトゲームです。ここで到着したシミーズさんはキノさんと1戦遊んだのですが、シミーズさんの「気持ち悪い、このゲーム」という感想が印象的でした。自分は結構好きかも。

結果:自分 1、キノ 0



エルファーラウス ボードゲーム Elfer raus!: Das Brettspiel
(プレイ時間 45分)
ElferRaus20130603.JPGシミーズさんのリクエストで持参した「エルファーラウス」です。3人なので3ディール勝負です。最初の2ディールで上がってこのまま初のパーフェクト達成かと思ったのですが、3ディール目はキノさんが上がりました。このゲームはシミーズさんにとってはノットフォーミーなのかどうかが気になるところです。

結果:自分 58、キノ 122、シミーズ 139

SHARE