秋葉原水曜日の会 2012.08.22

ブルームーン Blue Moon
BlueMoon20120822.JPGブルームーンのデッキは英語版とドイツ語版を持っているのですが、ブルームーンをもっと遊ぶためにドイツ語版を日本語化しました。これまでは、カードテキストの多いゲームは英語版を買って英語の分かるプレイヤーと遊んでいたので、ゲームを日本語化するという作業は初めてでした。

日本語化にはシールを作ってカードに直接貼る方法、貼ってからスリーブを付ける方法など色々あると思いますが、カードの原文を残したかったのと、できればカードにシールを貼付けたくなかったという思いがあり、スリーブにテキストを差し込む形にしました。ブルームーンのカードは上部左に攻撃値、上部中央に原文の特殊効果テキストが書かれているので、差し込む日本語テキストはカードの下にしました。カードの番号や月、さらにフレーバーテキストが隠れない位置です。これだと殆どのカードでブルームーンの綺麗なグラフィックがちゃんと楽しめます。

前回のゲームマーケットでスワンパナシアからスリーブを買い(2種類あったのだが、厚くなるのは嫌なので薄い方にした)準備だけはしておいたのですが、カードテキストをエクセルでちょうど良いサイズとフォントにし、改行も読みやすい位置にしました。さらにこの際だからと、テキストをすべて見直してさらなる統一感と曖昧さの排除を目指しました。カードにテキストを差し込むのは結構時間がかかる作業でしたが、まあまあのできだと思います。これで何度かプレイして、他の方の意見を聞いて改良したら、pgdbにファイルをアップロードしたいと思います。なお、この薄いスリーブだと31枚のうち28枚はデッキの箱に入ります。なので異種族の3枚はすべてまとめて別の箱に入れてあります。これだと購入時のデッキとしてもコンソリデート(単種族)デッキとしても簡単に組み直せるというメリットもあります。

前回のバンガードでは「カード名の和訳もあったほうがイメージがしやすい」と言われ、今回は「stormカードがどれだかわかりずらい」「私/あなたというのはわかりずらい、やはりあなた/相手にしたほうがいいのでは?」などという意見を頂きました。カード名はテキストの最初に加えることを検討しています。また特定のカード(嵐、洪水、イモムシ、げらげらガスなど)はカード名がないとちょっとプレイアビリティが悪いですね。私/あなた、については原文に忠実であり、ブルームーンの世界観を構成する要素だと思っているので、これは変えるつもりは無いです。

まずはナカタさんと遊びました。大体のデッキの特徴を説明して2つデッキを選んでもらいました。ナカタさんは大地が強いテラを自分用に選び、一番プレイが難しいかもと言ったアクアを渡されました。陰陽などを使って一気に6枚にしてドラゴンを2つ取ったり、うまく炎と大地を交互に使って勝ちきることができました。

2戦目は「忍者刀」を遊んだ後に、河原さんと遊びました。河原さんもなぜか「テラ」を選択です。嵐をちゃんと説明していなかったのはまずかったですね。特に日本語テキストは英語を元にしてあるので 「stormカード」という書き方をしてしまいましたが、ドイツ語だと異なる言葉なのでこれはまずかったです。自分はミミックスを担当。サドンデス終了での勝利です。同じテーブルの隣りで、ヒロさんとナカタさんがヴァルカ対ホアックスを展開していました。やはりこの2つが最初は遊びやすいとは思います。ホアックスが勝っていたようです。

結果
1戦目:自分(アクア)4、ナカタ(テラ)0
2戦目:自分(ミミックス)4、河原(テラ)0

忍者刀 Ninjato
(説明 60分 プレイ時間 95分)
Ninjato20120822.JPG平安時代末期を舞台に、忍者となって護衛と戦って宝を盗み、宝を権力者に献上していくゲームです。3種類の権力者での勢力争いも影でコントロールできるのが面白いところです。

ボードの5カ所に護衛カードがあり、それぞれに家紋1つ(3種で数値2-8)とランダムで3つ宝が置かれます。護衛を倒す方法は、護衛より高い数値のカードを出すか(武術)、低い数値のカードを出すか(忍術)の2通りがあります。カードの数値は1-5で3だけは他の数字と一緒に出して+1/ー1としても使えます。面白いのは「万歳」をすることによって次の護衛、さらにその次の護衛と続けて挑戦できることです。そして、そのあいだ武術か忍術かを変えることはできません。自分の手札を相談してどこまでなら大丈夫かを判断します。こうして1カ所の護衛をすべて倒すと、たくさんの宝を得られる他に、権力者の家紋を別の種類に変更するのです。途中で失敗すると宝は最初に取った1つだけとなります。

全体のシステムはワーカープレイスメントの一種で、ワーカーとして各自が手裏剣を3つ持ちます。これをボード上のどこかに置き、即座にアクションを解決するのです。敵に置く場合は前述しましたが、あとは、手札補充、特殊タイル獲得、宝と交換での権力者獲得し得点、ボーナスカード獲得とシンプルです。

3、5、7ラウンドの終わりに各自が獲得した権力者を種類ごとに比べ、最も多いプレイヤー2人がボード上の対応する家紋の分だけ得点するか、ボーナスカードをもらうかのどちらかを選びます。よって、敵を倒して家紋を変えることにより、権力者による得点を変えられるのは面白いところだと思います。このとき、タイブレークがより年齢の高い権力者というのはテーマとしては良いルールなのですが、ゲームとしては最高年齢がどのカードなのかなども分かりずらくていまひとつかもしれません。

敵も倒すとどんどん強くなっていくようになっており、どこで万歳せずに引くかという判断も難しいです。特に手札が残り1枚で、敵が2枚必要とするものだとお手上げです。このあたりは普通の敵は1枚で裏面が赤の強い敵は2枚とか統一した方が良かったのではと思います。

遊んでいて楽しいとは思いますが、ゲームとしては目新しさも無く、可もなく不可もなくという感じです。

結果:シミーズ 89、ナカタ 89、月斎 84、自分 66



フェーケライ Ferkelei
(プレイ時間 30分)
Ferkelei20120822.JPG交易王の元になった「フェーケライ」です。交易王とは異なり、同種が3枚出ないと得点にならないなど、このゲーム独自の味もあります。以前は出した色がマイナスになるというスーパー豚を誰が持っているかという辺りも含めて楽しめたのですが、今回はそれが裏目に出てしまい、ルールの荒さが気になりました。4人より3人の方が良いだろうという先入観があったのですが、コントロールが多少ままならない4人か5人の方が良いのかもしれません。

結果:bluerose 43、自分 36、シミーズ 28

SHARE