2人ゲーム会 2012.07.12

この日はシミーズさんと久し振りの2人ゲーム会でした。集合前にロール&ロール横浜店で行われているキノさん主催の「1ゲームナイト」の様子を見に行きました。時間調整も兼ねて、「インディゴ」を2回ほど遊びました。本来は「飛ぶもの」がテーマだったのですが、どうもすみません。



インディゴ Indigo
(プレイ時間 各30分)
Indigo20120712.JPG2人で遊ぼうと思って持ってきたので、ついたては家に置いてきてしまいましたが、ついたてがなくても十分遊べます。このゲームは辺から1列目は禁止されている置き方があるのでブロックしずらいのですが、それを見越した2列目が勝負の鍵だと思います。最初からその辺りをどんどん打っていくと「感じ悪い」とPHYさんに咎められますが、そういうゲームなので仕方ないです。全部で12個の宝石を36の通路で奪い合うので、自分の通路同士を繋がれないように考えるのが第一です。好評だった(?)ので続けて2回目も遊びました。2度目は一味さんと自分が同点1位です。

結果
1戦目:自分 14、一味 8、PHY 7
2戦目:一味 8、自分 8、PHY 3



クリンチ Clinch
(プレイ時間 各5-10分)
Clinch20120712.JPG「クリンチ」はシュピールボックス1993年1号に掲載されたシュピールボックスエディション Spielbox Edition の第1弾となったゲームです。最近では2011年のWINという雑誌に付録として掲載されました。近年では2008年にシュテフェンシュピールから「ティク Tiku」として、また2009年にはネスターゲームズから「バトルフォーオリンパス Battle for Olympus」として出版されました。

6x6のボードで各自ポーンを6つとディスク12枚を持ちます。目的はディスクを先にすべてボード上に置き切ることです。6つのポーンをそれぞれの2列目に並べてゲーム開始です。ポーンはチェスのルーク(将棋の飛車)と同じ動きをします。動いた後に、それまでにいたマスと通ったマスすべてに自分のディスクを置くことができます。すでに相手のディスクがある時は相手に戻して置き換えます。自分のディスクがあるところに重ねておくことはできず、また到達したマスのディスクは誰のものであれ戻されます(つまりポーンとディスクが同じマスにいることは無い)。極端な例では、自分のディスクが既に置かれたマスだけを通るときに限って、自分の手持ちのディスクは減らないのです。これらのディスクはポーンの動きの邪魔はしません。

たったこれだけですが、かなり独特のプレイ感覚があるゲームです。「ティク」ではディスクの数が14枚となり、バリアントで各ポーンはゲーム中に1度だけビショップ(角行)のように斜めに動けます。「バトルフォーオリンパス」では各コマに特殊能力があります。

今回はチェスのポーンとチェッカーのコマを代用してのプレイです(写真では白と赤は同一のプレイヤーのものです)。先手後手を交代して4回遊びました。置ききった時の相手の手持ちのディスクの数がそのまま得点になります。あまり類を見たいタイプのアブストラクトで、好みのゲームの1つです。「ティク」になってどうしてディスクが増やされたかは定かではありませんが、12枚でも良いような気がします。

結果
1戦目:シミーズ 5、自分 0
2戦目:自分 5、シミーズ 0
3戦目:自分 5、シミーズ 0
4戦目:シミーズ 6、自分 0



レー Re
(プレイ時間 30分)
Re20120712.JPG「レー」はチェスのコマを使ったスピーディーな2人用完全情報ゲームで、シュピールボックス1994年2号でシュピールボックスエディション第8弾として掲載されました。各自キング、クイーンを1つずつ、ビショップ、ナイト、ルーク、ポーンを2つずつ持ちます。つまり通常のチェスからポーンを6つずつ取り除くわけです。5x5のボードは何も無い状態から始めます。手番には自分のコマを手元から置くか、既に置いたコマを動かして相手のコマを捕るかのどちらかしかできず、単純に自分のコマを移動するだけというのはできません。つまり同作者の「アレーレイシュピーレイ」に収録されている「コントラ」のシステムと同じです。目的は価値の高いコマをボード上に残すことで、キング、クイーンは3点、ビショップ、ナイト、ルークは2点、そしてポーンは1点となっています。

「コントラ」はすべてのコマの動きが同じだったために最初に最高数値10のコマを中央に置くのが得策のように思えましたが「レー」ではナイト(八方桂馬)のおかげで、3点のクイーンを置くタイミングが難しいのです。このあたりは「コントラ」よりも良くできているのではと思えます。

かなり昔に訳したものなので、ルールが少々曖昧でしたが、あとで調べたら「コントラ」同様に、手持ちのコマをすべて置ききったらパスが可能、というルールで正しかったようです。またバリアントとして、最初にコマをすべて置ききってから始めるという方法もあり「レー2」と呼ばれています。こちらのルールでも遊んでみたいです。

結果:シミーズ 5、自分 1



フリント船長の財宝 Der Schatz des Käpt'n Flint (シュピールボックス版)
(プレイ時間 5分)
KaptnFlint20120712.JPG「フリント船長の財宝」といえば2005年にピアトニクから出版されたゲームですが、シュピールボックス1991年4号に掲載さた同名のこのゲームは、2人専用の完全情報ゲームでゲーム性はまったく異なります。手軽にエリアマジョリティの妙を味わえる良作です。

各自13個ずつのコマを持ちます。先手は大8、小5、後手は反対に大5、小8という組み合わせです。ボードには7つのエリアがあり、それぞれ5、4、4、3、3、3、3個の宝が描かれています。より多くの宝物を取ったプレイヤーの勝ちとなります。

手番にはどこかのエリアに自分のコマを1つ置くだけです。ただし、直前のプレイヤーと同じことはできません。つまり同じエリアに同じ大きさのコマをすぐに置くことはできないのです(違う大きさなら置くことができます)。こうして13手番ずつ終えてすべてのコマを置ききったらそれぞれのエリアの勝者を決めます。コマの数が多い方がすべての宝物を取ります。同数の場合は大きいコマの多い方です。それも同じならばどちらの得点にもなりません。

「古代ローマの新しいゲーム」の「ローマ七丘」によく似たテイストのゲームです。置く時の縛りが良くできており、また後手の有利性をコマの構成を変えることで見事にバランスを取っています。宝物の合計は25ですが、タイにすることによりこれより少なくても勝てます。タイのルールをうまく利用することも大切です。

今回はネスターゲームズの碁石を代用しました。以前遊んだ時は、6回ほど連続して遊んだのですが、今回は時間がなく1ゲームしかできませんでした。

結果:自分 12、シミーズ 10 (タイ3)

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