CU部交流会 2011.02.12

Cube20110212.jpg去年の11月に引き続き、CU部の第8回交流会に参加しました。リクエストされていた「古代ローマの新しいゲーム」と行きがけに買った「指輪物語ボードゲーム」を中心に色々と遊ぶことができました。



指輪物語ボードゲーム Lord of the Rings
(説明 15分 プレイ時間 1時間45分)
LOTR20110212.jpg2000年にコスモス(英語版はファンタジーフライト)から出版された、協力ゲームの草分け的な存在とされるゲームです。それ以前にももちろん協力ゲームはあったのですが、このゲームが出るまではマイナーなジャンルでした。指輪物語以降、キャメロットの影、パンデミック、キャッスルパニック、バトルスターギャラクティカ、レッドノベンバーなど様々な協力ゲームが生まれます。とはいっても展開の多様性などを保っているという意味ではやはりこの指輪物語は素晴らしいと思うのです。

そんな指輪物語がファンタジーフライトのシルバーラインのひとつとして小型の箱になって再販されました。オリジナルのコスモス版に比べてコンポーネントはかなり簡略化されています。特に、ホビットたちやサウロンのコマはフィギュアでなく厚紙で、プラスチックのスタンドに立てるようになっています。指輪も紙製で穴の形がホビットのスタンドの形になっており、指輪を使うときにはホビットにはめ込むようになっているのはちょっと面白いです。

またルーン(初版でのシールド)は1、2、3を2つずつ裏返しておいたのが、金色になって区別しやすくなりました。4種類の要素(旅、隠密、戦闘、友情)は同じですが、隠密がシールドのシンボルになったりとかなり変わっています。またスートは白、灰色、黄色だったのが、茶色、灰色、緑になりました。つまりフロドがワイルドとして使えるホビットカード(このバージョンではクエストカードと呼ばれている)は茶色で、いつでも使えるカード(ガンダルフカードを含む)は緑なのです。イベントタイルはかなり小さくなり、これを積み重ねておいておくのがちょっと大変なくらいです。またホビージャパンのイベントタイルの説明にはあきらかに分と図が間違っているものがあるので要注意です。

CU部に来る前に横浜のイエローサブマリンで購入。CU部のパンサーさんなどにはおそらく受けが良いと思ったので、ぜひ一緒に遊びたかったのです。パンサーさんに「実はストーリーはほとんど知らないんだけど、ゲームは面白いよ」と言うと「またかい!前回のスターウォーズのときと同じじゃないか」と言われてしまいました。でもその分パンサーさんはストーリーをゲームの文脈で解説してくれて、雰囲気を盛り上げてくれました。今回は中級のサウロン12でスタート。イベントの和訳シールがあるのに気がつかず、その場その場で説明していましたが、それでも十分楽しめました。最初はすぐに死ぬかと思いましたが、モルドールまでなんとかもちました。その途中で自分のサイコロのせいで3人一気に脱落。そのあとキノさんと自分ですこしだけ耐えましたが59のマスであえなく敗北しました。

結果:59(サウロン12:フロド=いざよい、サム=キノ、自分=ピピン、メリー=パンサー、ボルジャー=しこ)



ビブリオス Biblios
(説明 10分 プレイ時間 20分)
Biblios20110212.jpg文字と絵 Scripts and Scribes の新版です。旧版を一度しか遊んだことがないのですが、ちょっと変わったシステムだったので面白いなあと思っていました。

カードは5スートでそのうち2スートと3スートでカード構成が異なります。カードには1-4の数値が書かれており、ゲームの最後に各スートでもっとも高い数値合計を持っていたプレイヤーのみが得点するのです。得点はダイスで示され、初期値は3ですが、ゲーム中にこれがプレイヤー間の思惑によって上下します。

ゲームは前半と後半にわかれており、前半ではカードドラフト、後半ではオークションとなります。前半では手番プレイヤーはプレイヤー数プラス1枚を順に見て、自分の手札にするか、後半のオークションにかけるカードにするか、場に出すかを決めます。場には他のプレイヤーの数だけのカードが表に並び、左隣のプレイヤーから1枚ずつドラフトしていくのです。ちょっとアムステルダムの商人に似ています。後半では前半でのオークション用の山札をシャッフルし、1枚ずつオークションにかけます。手番順のハードパスというオーソドックスなオークションです。おもしろいのはカードには金貨(1-3)があって、5スートのどれかは金貨で競り落とし、金貨は好きなカードの枚数(裏にして出す)で競り落とすのです。他にもカードには1-2種類のスートの得点表示ダイスの目を上下させるというものが結構入っています。

ドラフトのシステムといい、悪くないのですが、得点はかなり地味です。また得点が同点のときには残っている金貨がタイブレークとなるのですが、最後のオークションでは金貨は使うだけ使ってしまうことが多いと思います。今回も、最後のオークションで全額使ってしまった田口さんがあえなくタイブレーク負けとなってしまいましたが、なんだか腑に落ちないシステムです。ちょっとルールがひねり過ぎているかもしれません。最後には誰も黄色のカードを持っていなかったので黄色のダイスは誰のものにもなりませんでした。

結果:キノ 4(タイブレークお金)、田口 4、自分 3、名人 0



帝国 Imperium
(プレイ時間 25分)
Imperium20110212.jpgまずは部長のみずきさんを混ぜて帝国です。10分で終わるエルグランデとよく言うのですが、今回は8ラウンドでなく、30点先取としました。「こんなのでゲームになるのですか?」と最初に言っていた田口さんは、なかなか鋭い配置でバッティングを避けて圧倒的に勝利。今回は2巡目の第6エリアまでで終了しました。ちょっと時間があるのならば30点先取の方が面白いかもしれませんね(リメイクのローマの中に入っている同名ゲームは40点先取です)。

結果:田口 30、名人 24、みずき 23、自分 23、キノ 22



総督 Prokonsul
(説明 5分 プレイ時間 55分)
Prokonsul20110212.jpgこの前水曜日の会で遊んだ総督を再プレイ。今回は説明のときにどれくらい提示すれば良いかを話し合ったので、1回目に勝つときにはみんなかなり低い値段でした。またカードも1-9と12という変則的な構成で、最も得点の高いマセドニア(24)ではみんなあきらめて1や2の低い数字を出す中、ヨツヤさんだけ12を出して交渉なしでの1回目の勝利。こういうのがあると盛り上がります。途中、むらむらさんがヨツヤさんに15という提示をし、これを受けたヨツヤさんの圧倒的有利と思いましたが、結局ヨツヤさんはどの領土の総督にもなれずに勝てなかったようです。この辺りのバランスが面白いですね。結果を見れば、名人の勝利でした。

結果:名人 50、むらむら 43、ヨツヤ 43、キノ 41、自分 39



カテリーナの陰謀 Die Verschwörung des Catilina
(プレイ時間 25分)
Catilina20110212.jpgメモ取りの推理ゲームで、各スート1枚だけ除かれているカードの数値合計を当てるのが目的です。このゲームの面白さは質問のバラエティの多さで、色か数値について1人か全員に聞くことができるのです。1人に聞くと該当する全てのカードを見ることができますが、全員だと1枚だけ。この2つをうまく組み合わせて、誰も持っていないカードを探し当てるのです。

ゲームのかなり早い段階でキノさんが「わかった」とのこと。すごいと思いましたが、1つは賭けだったそうで脱落してしまいました。それにしても他の4枚をどうしてそんなに早くわかったのかが不思議です。このあたりのメモの取り方にこつがありそうなのですが、なにか良い方法があれば知りたいものです。そのあと暫くしてヨツヤさんが見事に当てました。

結果:ヨツヤ(勝利)、キノ、名人、東、自分



四匹を探せ Findevier
数日前に好評だったカシノルールでのプレイ。最後の方では結構覚えてしまえる気がします。記憶力の良いキノさんが大量得点を上げており、後半、マークされて他人から得点を奪われていましたが、それでも勝利です。

結果:キノ 15、石塚 13、自分 13、にし 10



精霊さん Spirits!
もうあまり時間がないということで、短時間ゲームです。いろいろなところに持ち込んでいる精霊さんを出してみました。本来なら3ディール勝負なのですが、いまひとつ受けが悪かったので1ディールのみで終了。このゲームはプレイヤーを選ぶゲームだと思います。

結果(1ディールのみ):キノ 2、にし 2、石塚 3、自分 3



スパルタクス Spartacus
最後に1ディールだけのお試しプレイです。このゲーム、遊べば遊ぶほど傑作に思えてきます。旗印カードが2枚入って得点が4倍になったラウンドを制したにしさんの勝利です。本当は4ディール遊びたかったのですが、さすがに時間切れでした。

結果(1ディールのみ):にし 109、自分 55、名人 54、キノ 46



このあとは、前回同様にみんなで片付けをし、白楽の居酒屋で打ち上げでした。CU部のみなさんとも随分打ち解けることができて、楽しい時間を過ごせました。指輪物語を一緒に遊んだパンサーさんが都合で来られなかったのは残念でしたが、また機会があれば積極的に参加したいです。

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