ロール&ロール ステーション ゲーム会 2011.02.04

たけるべさんの上京に合わせて、つなきさんと3人で平日に遊びました。場所は秋葉原のロール&ロールステーションのプレイスペースです。ここで遊ぶのは2度目ですが、カーテンで仕切られており、とても遊びやすい環境です。正午過ぎから夜にかけてたっぷりと遊びました。


ビール侯爵 Fürstenfeld
(プレイ時間 35分)
Furstenfeld20110204.jpgつなきさん持ち込み。まずは全員がルールを知っているビール侯爵です。自分は2度目ですが、つなきさん、たけるべさんともに、何度も遊んでいるようです。今回は上級ルールで、番号に対応した場所に宮殿カードを建てなければなりません。

自分の手札には、序盤にかなりの宮殿カードが手札に来ました。手札の上限を2枚ほど増やす能力を得ていたのですが、とてもすべての宮殿カードを手札に温存できません。よって、手札が巡回したあとをねらって、早めに山札の底に埋めていったのですが、3枚連続で宮殿カードを埋めたのは大失敗だったことに後で気がつくのでした。途中は大きな銀行を立て、さらに麦の生産に力を入れて莫大な資金を得ましたが、宮殿を建て始めるのが1手番遅かったようです。山札が回って、再び手札が宮殿だらけになり、資金はあるのですが1手番には2枚しか建てられない為にアウト。つなきさんは序盤に建築屋を建ててリードしていたのですが、終盤にはたけるべさんがぐっと伸びて勝利です。

前回よりは面白く感じました。またマーケットの相場変動も悪くないです。ただフリーゼのゲームにしてはソロプレイ感が高いですね。他のプレイヤーとの絡みは相場変動の部分と宮殿建築競争くらいなのですが、相場変動はやはり少し緩く感じました。

結果:たけるべ 6、自分 4、つなき 2



ライナー・クニツィアの革命万歳 Long Live The Revolution!(フランス革命ルール)
(プレイ時間 20分)
LongLiveTheRevolution20110204.jpgトリックテイク好きのたけるべさんとのプレイとなれば、もちろんトリックテイク式のフランス革命ルールです。このゲーム、自分では遊ぶたびに評価があがってきているという良いゲームです。今回は0でリードするというパターンが多かったのですが、0でリードだと次のプレイヤーが同じ色をプレイする動機が薄いので、ディスカードをするには良い手かもしれません。たけるべさん曰く「全ての数字に意味があるのは良いね」とのこと。確かにトリックを取りやすい0にも、その色を勝たせやすい5にも、さらにバッティングの為に中間の数字まで、すべて大切です。3人なので3ディールでトータルを競いました。

結果:自分 17、つなき 12、たけるべ 9



エドカ Edo-Ca
(説明 5分 プレイ時間 45分)
Edoca20110204.jpgつなきさん持参。花札を江戸時代の文化に模したゲームで、テーマがすごく良いです。手札から1枚場に出して合わせ、そのあと山札からめくって合わせるというスタンダードな花札のルールなのですが、「火事と喧嘩」「おいらんはドラマー」などの役が面白いです。また攻撃カードと防御カード、それに特殊カードが最初に配られ、相手が手札から出したものに対して攻撃して奪うことができます。このときカードには「さんまは目黒に限る!」とかなかなかいかした台詞が書かれており、これを言いながらプレイするのが楽しいですね。防御カードはこの攻撃を防ぐもの、特殊カードは場の1枚を取れたり、山札から3枚までめくれたりと言ったパワフルなカードです。

日本の江戸文化をうまく花札にした非常に好感が持てるゲームです。遊んでいても楽しいし、これはもっと簡単に手に入るようになればなあと思います。3ディール遊んでつなきさんの勝利。

結果:つなき 440、自分 415、たけるべ 400



エキデン Ekiden
(説明 5分 プレイ時間 20分)
Ekiden20110204.jpg駅伝をテーマにしたレースゲームです。10区間を手札の10人の選手カードを使って自分のチームを勝利に導くのが目的です。選手カードには3つの数値が書かれており、大きな黒数字が走力、その下に青と赤で進行と後退の値が書かれています。

各ラウンドでは、順位が後ろのプレイヤーから1枚ずつ選手カードを出し、黒数字と補正値で走力を決めます。補正値は、上り坂なら有利とかアンカーなら有利とかいう特殊能力です。走力の相対順位によって、青の数値だけ進むか(1位-3位)、現状維持か(2位-4位)、赤の数値だけ戻るか(3位-5位)が決まります。そのラウンドにより、何位だったらどの状態になるのかはラウンドカードであらかじめ示されるのです。今回は3人なので、1位、3位、5位の3カ所しか見ません。これを繰り返して、10ラウンド終了後に先頭にいたプレイヤーの勝ちとなるのです。

なお10枚の選手カードは1枚選んで残りを左隣に回すと言う、ドラフト方式です。マジックでのブースター方式というものらしいのですが、冗長であまり意味が無いように思えました。3枚左に回す、とかいうのでも良かった思います。

このゲームの最大の問題点は、選手カードを下位順位のプレイヤーから出していくということです。よって、順位が上位のプレイヤーが最後まで有利なのです。これはレースゲームとしては問題だし、どうして上位のプレイヤーからとしなかったのかが不思議に思えます。

結果:自分(1位)、つなき(2位)、たけるべ(3位)



ハーベスト Hervest
(プレイ時間 55分)
Harvest20110204.jpg自分が持参したゲーム。手札4枚のプレイアンドドローとし(元のルールは手札3枚でドローアンドプレイなので本質的には同じ)、特殊カードをプレイしたあとのもう1手番を無しとしました。今までこのゲームは軽く遊べるゲームだと思っていたのですが、今回は非常に重いゲーマーズゲームとしての一面を見た気がしました。おかげで3ディール勝負に55分というかつてない長時間ゲームとなりましたが、1手1手を熟考する濃密な展開で楽しめました。ペンギンパーティーもメンバーによってはかなりなゲーマーズゲームとなるのと似ています。結果は大接戦で、3人のうちつなきさんがかろうじて10点差での勝利。

結果:つなき 290、たけるべ 280、自分 280



精霊さん Spirits!
(プレイ時間 20分)
Spirit20110204.jpgここで、まるむしさんも誘ってメンバーが4人に増えました。精霊さんは、1から3のカードを順に出していき、場の合計が7を越えるとバーストというカウントアップ系のシンプルなゲームです。特殊カードなどは一切無く、同じスートをプレイしたときだけ場の合計は増えずにリバースとなる、というだけのルールです。一見、ノイやぴっぐテンのような単純なバーストゲームに思えるのですが、実はこれは良くできたルールなのです。

まず、一度場の数値が7になると、それ以降お互いに同じスートだけ出しあってもリバースが繰り返されるだけなので、バーストするのはその次のプレイヤーかそのプレイヤーだけになります。つまり、7で次のプレイヤーにまわすのは良い方法ではありません。7を自分と関係のないところで発生させるようにうまく仕向けるのです。この辺りがわかると、このゲームは断然面白くなってきます。クニツィアが作ったノイというだけかと思っていましたが、今回このゲームの真理が見えてきた気がします。

結果:まるむし 6、自分 6、つなき 8、たけるべ 9



ミレ グラツィエ Mille Grazie
(説明 5分 プレイ時間 60分)
MilleGrazie20110204.jpgボード上では北イタリアの町が道路で結ばれています。プレイヤーには目的地タイルが与えられ、目的地に行けばタイルに書かれた得点がもらえます。またボード上には常に4枚の目的地タイルが4つの町に置かれており、そこに行くことによってタイルを得るのです。手番には5回移動ができます。面白いのは手番プレイヤー以外は盗賊となって、どこかの道路で手番プレイヤーを待ち伏せることができるのです。成功すれば盗賊に3点。さらに手番プレイヤーは手持ちの目的地タイルを失います。

道路にはこのためにアルファベットが振られ、プレイヤー全員にどの道路で手番プレイヤーを待ち伏せるかを極秘裏にプロットするディスクが与えられます。さらにプロットする前に手番プレイヤー以外の盗賊たちの間で自由に話し合いができるのです。「目的地タイルから言ってこっちを通るんじゃないか?」「いや、そうみせかけて、もっとタイルを拾いにいくよ」「じゃあ手分けしてこの3つの道を各自1つずつプロットするか?」などなど。でももちろん自分が捕まえなければ得点にならないので、まったく別のところにプロットしても良いのです。さらに手番プレイヤーは5セグメントの道路を動けますが、これを4つに減らす変わりに、1つの道路に護衛を付けることができます。護衛は手番プレイヤーのディスクでプロットされ、ここで盗賊に襲われても護衛がはねのけます。

シンプルながらも読みが熱いゲームです。持参したつなきさんは、伝統ゲームの「手本引き」になぞらえていましたが、そういった雰囲気があるゲームです。多少の根拠はあるものの、完全に防ぐのは無理なので相手の性格などを考えなくてはなりません。実に面白いゲームだと思います。最後はまるむしさんが目的地の隣に寄せて、次手番で護衛付きでの移動により規定の30点を越えて終了です。

結果:まるむし 33、自分 27、たけるべ 19、つなき 17



ライナー・クニツィアの革命万歳 Long Live The Revolution!(ロシア革命ルール)
(プレイ時間 10分)
ここで、つなきさんとはお別れ。3人でロシアルールの方も遊びました。山札の点も数えておきましたが、山札が(いつも通り?)強すぎて、山札となんとか同点だったのはまるむしさんだけ。たけるべさんと自分は失格でした。このゲームが偉大なのは、2つのルールのプレイ感覚がまったく異なることですね。

結果:まるむし 14、自分 9、たけるべ 8、(山札 14)



サムライ カードゲーム Samurai: The Card Game(ホビージャパン版)
(説明 10分 プレイ時間 40分)
SamuraiTCG20110204.jpg最近、ホビージャパンやアークライトから日本語版のゲームが多く出版されていますが、サムライカードゲームもそのひとつ。とはいっても、言語依存がないコンポーネントで、箱のタイトルや箱裏の説明や説明書などが日本語になっているだけです。箱が大きいので、コンパクトに小さな箱で持ち込んだのを、たけるべさんが遊んでみたいとのこと。聞いてみると、サムライもサムライカードゲームも未プレイだというので、それはもったいないということで遊びました。

序盤から、どんどん得点を重ねていったたけるべさんに追いつけず、たけるべさんが2種で単独首位を成し遂げての勝利。村カードが余りよく切れていなかったので、同種のカードが続けて出てしまったのは少々まずかったです。

結果:たけるべ(兜、田)、自分(仏像)、まるむし

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