DCゲーマーズ 2010.02.20

今日のDCゲーマーズはマイクHの家。友人のフォーレストと一緒に参加です。DCゲーマーズはメンバー制で、3回ゲストとして参加したら全員で極秘裏の投票をします。ひとりでも反対がいるとそのプレイヤーは正式なメンバーにはなれず、それ以降は参加できません。なんとも厳しいルールですが、公共の場所でなく、様々なメンバーの自宅を使うので仕方の無い処置だとの事。さらに近年はDCとバージニアに2分裂している感があるのですが、正式なメンバーになる前に創始メンバーの多いバージニアに一度は行かないとだめだとの暗黙の了解があります。今回はバージニアのマイクHの家なのでバージニアの主なメンバーは殆ど参加する模様。フォーレストは今回でゲストとして3回目なのでちょうど良い機会だと思い遠征する事にしました。



ボッカーボール Boccerball
みな雑談をしている隙にフォーレストと2ゲームプレイ。マイクHの家にきたらこのゲームを遊ばなくては損です。写真は以前のレポートを参考にして下さい。素晴らしいアクションゲーム。

結果
1戦目:自分 5、フォーレスト 2
2戦目:自分 5、フォーレスト 2



ローマ七丘 Die Sieben Hügel Roms
(古代ローマの新しいゲーム Neue Spiele im Alten Rom より)

(プレイ時間 15分)
SevenHillsOfRome-Boxes.jpg1994年に出版された古代ローマの新しいゲームのうち唯一ボードを使わない2人用ゲームで、25枚のカードを使うだけというシンプルなゲーム。のちにクブラズギャンボル(2005年)やコルドバ(2008年)としてリメイクされています。もとがミニゲームなのでリメイクは両方ともプロモーションアイテム。クブラズギャンボルはクブラコンというコンベンションのパンフレットに付属で付いており、コルドバはスペインのコルドバで無料配布されています。

中央に並べた黄色の1-7がローマの七つの丘を表しています。各プレイヤー手札は1-9の9枚。手番には手札の1枚をどれかの丘に配置するだけです。全部のカードを配置し終わった時にカードの数値合計の高いプレイヤーがその丘での勝者となり1-7点を獲得します。七つの丘での合計点の高いプレイヤーの勝ちです。

SevenHillsOfRome-Hills.jpgこのゲームが手軽ながらも面白い要素は3つあります。まず、相手のカードが無い丘へのカードの配置は裏向きだということ。相手が同じ丘にカードをプレイして初めてすべて表向きにし、それ以降はその丘には表向きに配置します。これによってブラフの要素や残りのカードの読みが試されるのです。次に、相手がプレイした丘には直後には置けないという縛りのルール。これによって終盤に数値の高い6や7の丘に連続してカードを置くことで相手の反撃を防ぐ事ができます。最後に、先手プレイヤーはすべてのタイで勝つということ。基本的には後手のプレイヤーが有利な数比べのシステムなのですが、先手は同数値でも勝てるという事でバランスを取ってあります。先手後手交代でプレイして1ゲーム。短時間ですがブラフと推理とバランス感覚が要求されるゲームです。

各エディションにはコンポーネントやカード構成の違いがあります。

SevenHillsOfRome-Tribes.jpg場札
ローマ七丘:七つの丘(黄色カード)
クブラズギャンボル:クブラコイン(円形)
コルドバ:歴史的ランドマーク(正方形のタイル)

プレイヤーのカード
ローマ七丘:部族カード(赤青カード)
クブラズギャンボル:クブラカード
コルドバ:人物カード(歴史的人物)

特にコルドバのコンポーネントは美しく、人物カードは双方が異なる絵柄であるなど凝っています。また、先手を表すスタートプレイヤーマーカーが付いてきます(コルドバと書いてある正方形のタイル)。

カード構成とルールの違い

ローマ七丘
場札7枚(1-7)
カード枚数:9枚(1-9:バリアント1-10、1-10・12)
手札9枚(すべて)
1ディールのタイブレイク:無し

クブラズギャンボル/コルドバ
場札7枚(1-7:バリアント2-7または3-7)
カード枚数10枚(1-10)
手札1枚(1枚プレイで1枚補充:バリアント 手札3枚、手札10枚)
1ディールのタイブレーク:場札の1のカード

またローマ七丘には3つのバリアントが載っています。

1:同数値の禁止 同じ丘に同数値のカードを置く事はできない。 もし相手のカードがすでにある丘にプレイして相手が同数値を置いていた場合は自分のカードだけを捨てる。相手は次の手番では、通常通り別の丘に配置しなければならない。
2:バリケードカード 数値0のバリケードカード(旗印カード)を1枚ずつ持つ。バリケードが置かれた丘に次に配置されたカード(自分のでも相手のでも)とバリケードカードは共に捨てられる。裏向きのバリケードカードの効果は表向きになったときに適用される。もしバリケードの次がバリケードだった時はバリケード2枚を捨てる。
3:ハイカード それぞれの丘の勝者はカードの数値合計でなく最高値のカードで決められる。タイの時は2番目に高い数値で決める。このバリアントはすべてのカードを表向きでプレイするのに適している。

SevenHillsOfRome.jpgローマ七丘は、のちのショッテントッテン/バトルラインの原型になったゲームだと言われています。それでもこのゲーム独自の気軽さと面白さもあるので、トランプなどで遊んでみてはどうでしょうか?

参加者が揃うまでに時間があったのでフォーレストと1ゲームプレイ。先手と後手を交代で遊びましたが、どちらになるかで考えどころが少し違うのが良いです。そのうち、バリエーションも色々と試してみたいと思います。

結果:自分 33、フォーレスト 23



ヴァスコ ダ ガマ Vasco da Gama
(プレイ時間 1時間45分)
VascoDaGama022010.jpgようやく参加予定者が全員集まりグループ分け。マイクHら6人は電力会社のイタリアマップをプレイ。残った4人で何を遊ぼうかという事になり、ジェイソンの強力なプッシュでヴァスコダガマに決定。自分以外は未プレイなので、説明をしてくれと頼まれたのですが、2度連続でプレイしたにもかかわらずルールを殆ど忘れていました。結局ジェイソンがマニュアルを頼りに殆ど説明をしてくれましたが、やはり何をすれば得点になるのかさっぱり分からないゲームです。

前回遊んだときはどうも得点方法を間違えていたらしいです。船をボードに置いた時は、置いたマスの得点(4-11点)をすぐに得られるそうです。横に書いてある勝利点(1-5点)だと勘違いして前回は遊んでました。やっとボードに4、5、6、7、9、11と番号が飛んでいるわけが分かりました。通りで得点が低かったわけだ。

ワーカープレイスメントに実行順番のドラフトを組み合わせるというのはなかなかだと思いますが、全体的にはすっきりしておらず、もうちょっとルールを簡単にして欲しかったと思います。でもそう言う意見は自分だけで「ルールなんて全部ボードを見れば分かるじゃないか」と言われてしまいました。途中、電力会社をプレイ中のクリスチャンが様子を見に来て「このゲームの問題点は、ガマばっかりでヴァスコが足りないことだ」とよくわからないジョークを言って去っていきます。

プレイしている間はそれなりに面白いのですが、何ぶん要素が多過ぎだと思います。個人的にはもういいかなあと思ってしまうゲームです。

結果:ジェイソン 73、ショーン 66、フォーレスト 52、自分 51

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