ふたつのタージマハル 2003.11.13

誰にでも定番のボードゲームというのがあると思いますが、僕と同居人のベンにとってタージマハル Tadsch Mahal/Taj Mahal は定番のうちのひとつです。もともと2年前のクリスマスに、彼の妻がこのゲームを買ってプレゼントしたのが始まりです。その時、どのゲームを買えばいいかと相談を受けたので自分の持っていないゲームでクニツィアのゲームということでタージマハルを買うことを薦めたんだと思います。一つのゲームをやりこむタイプの彼は、このゲームがすっかり気に入ってしまい、一日に二回プレイするなどということもありました。その後、同じ家に住むようになり、僕と彼が共通に気に入っているゲームとして自然とプレイ回数は増えていきました。暫く、プエルトリコなど、他のゲームに押されてプレイしていませんでしたが、最近、再び立て続けにプレイするようになりました。先月と今月で10月23日、11月8日、11月13日にプレイしています。


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全12ラウンドを通して、舞台であるインドの12の地域をひとつづつ巡り、それぞれの地域でカードをうまく使って6つの得点源を争います。得点は主に宮殿を多くの地域にまたがってつなげていくか、経済タイル/チットを集めていくかで得ることが出来ますが、宮殿はたくさんの地域をつなげればつなげるほど、経済タイル/チットは同種の産物を集めれば集めるほど得点が高くなるように出来ているので、誰が何を集めているかということに常に気を使わなければなりません。宮殿のつながりやすさはプレイ人数によってかなり異なり、よって経済タイルと宮殿の重要度のバランスも人数によって変わってきます。さらに、宮殿を建てるときにもらえる4種類の楕円の人物チットを2つ集めると、対応する4種類の特殊カードがもらえるます。使い捨てにならないこれらのカードは強力ですが、その後他プレイヤーがチットを2つ集めるとカードがそのプレイヤーに移動してしまうので、その辺の攻防もあって面白いです。

そしてなんといってもこのゲームをエキサイティングにしているのはカードプレイです。アタックというクニツィアの初期のゲーム(あるいはそのリメイクのアイバンホー)のカードプレイを基にしたと思われますが、アタックと違い、カードの補充が非常に限られているので、どこで、どこまで戦うかの見極めは非常に大切です。12ラウンドのうち1-2ラウンドは全く戦わずにカードを増やすことも時には必要になります。ブラフの要素が大きいという評価を聞いたことがありますが、ブラフでは勝てないような気がします。まあ感覚としてはポーカーに似ている部分がありますが。

アタックは軽く楽しめて、まわりでは人気のあるゲームですが、かなりカードの引き運の要素が大きいです。同じシステムでアタックとタージマハルの中間くらいのゲーム(時間的にも運の要素も)を出して欲しいと思うのは僕だけでしょうか?

余談ですが、絶版になった直後に自分の分を買ったので、家にはふたつのタージマハル(ベンのは英語版 Taj Mahal で自分のはドイツ語版 Tadsch Mahal )が仲良く並んでいます。

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