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日本ゲームの構築

記:おの(Table Games in the World

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 近年、ドイツで発売されるボードゲームを見ているとリメイクや再販がよく目に付く。新作にしても、どこかで見たようなシステムにちょっと手を加えただけなんていうものが多くて、実際たいした売り上げもないまま、1年足らずで消えていくのがほとんどだ。
 そんな中で元気なのが、フランスやイタリアなどの非ドイツ圏。ドイツゲームに比肩するゲームバランスの上に独自の新しい面白さを加えることに成功し、これまでドイツを中心としてきたヨーロピアンゲームに新風を送り込んでいる。ドイツのメーカーも国外のデザイナーに注目し始めた。
 一方の日本。ボードゲームに関してはここ10年、輸入大国の度合いがさらに増している。それ以前もアメリカからシミュレーションゲームTRPGなどが入ってきていたが、バンダイエポック社などがファミリー向けにたくさんの国産ゲームを作っていた。それがファミリーゲームをメインとするドイツゲームの大きな波が押し寄せ、今では国産といってもオリジナルはほんのわずか、海外で売れたゲームの日本語版が主流となっている状態である。
 そんな中で、国産オリジナルのボードゲームの評価はなかなか上がらない。ひとつは舶来信仰というべきか、ボードゲーム愛好者の多くが輸入ゲーム信奉者であり、国産に目が向きにくいのがひとつの理由だろう。国産だからというだけで食わず嫌いで不当な評価がなされることもある。
 しかし、実際に品質が低いと言わざるを得ないボードゲームが多いのも確かである。思いつきだけで作られ、十分なテストプレイもせず、ゲームすらならないようなもの。コスト削減のためか、価格に見合わないようなチープな箱やコンポーネント。どうせなら本物を遊んだほうがよいと思わせるような、モノポリーなど有名なゲームにちょっと手を加えただけのパクリ。こうして毎年、いくつもの国産オリジナルがよどみに浮かぶ泡沫のように出ては消え、消えては出ていて、その中に金塊があっても誰も気づかない。
以上の国内外ともに閉塞気味の状況から、今回のヤポンブランドで私が期待しているのは、

 1.停滞しつつあるドイツゲームに日本から新風を吹き込むこと
 2.国内のボードゲーム愛好者に国産オリジナルにも目を向けてもらうこと
 3.日本が国際水準を満たす品質のボードゲームを生み出すこと

 の3点である。しっかりしたゲームバランスと質のよいコンポーネントをもった上で、さらにその上に海外にはない日本人らしさを打ち出したボードゲーム・カードゲームは、当然日本人が遊ぶのにしっくりくるはずだし、きっとドイツやヨーロッパ諸国、アメリカでも歓迎されるだろう。
 第1回となる今回はそのための試金石。いろいろな意味で日本人らしさを感じさせるゲームが並んだ。この1回だけで結果を期待することはできないが、これから継続的に続けていければ、いつか実を結ぶ日もある。
 ドイツゲームと同じようにいつの日か「日本ゲーム」というジャンルが確立されることを祈っている。

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2006年09月05日 13:17に投稿されたエントリのページです。

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